動画制作をする上でスローモーション・スピードランプの映像を誰もが作品に取り入れていきたいと思います。
しかし、動画制作はじめたての頃はスローモーション・スピードランプ動画の制作方法がわからないという方は多いと思います。
スローモーションやスピードランプの映像を作ることが出来たら、作品がとても魅了的な映像になります。
今回の記事では、Final Cut Pro Xを使用してのスローモーション・スピードランプ動画制作方法を解説いたします。
Final Cut Pro X スローモーション動画の編集方法
スローモーション動画を作る際にまず最初に重要なところは撮影時のfpsを60または120で記録しておくことです。
撮影時のfpsが120で編集で書き出す際に30fpsとすると、120÷30=4
つまり、4倍スローモーションまで書き出すことが可能となります。
30fpsで記録をしてしまうと、書き出しの際にそれ以下で書き出さなければスローモーションにはならないので難しいです。
つまり、編集をする前に撮影の段階でfpsを60または120で記録をしておきましょう。
そうすることで後の編集でスローモーション動画を制作する事ができます。
スローモーション動画を制作したい際は、撮影時のfps設定は60または120で記録する
Final Cut Pro X 速度変更の編集方法
クリップ全体を速度調整する方法とクリップの途中を速度調整する方法(スピードランプ)の2種類ある
スピードランプとは:クリップの途中を速度変更したい際に滑らかに動画の速度を変更する方法。
クリップ途中から速度変更する際に急に速度を変えると違和感の映像になってしまうから、クリップ途中で速度変更したい際はスピードランプを使用する事をお勧めする。
クリップ全体の速度調整方法
方法は2種類あります。
1つ目の方法:
丸をしているところを選択
丸を選択したら、遅く・速く等の速度調整項目が出る
そこで好きな速度に変更することでスローモーションにしたり、早送り動画を制作したりする事ができる。
二つ目の方法:
①速度調整したいクリップを選択
②command+Rを押す事で標準(100%)がでてくる。
標準(100%)の右にある🔽をクリックすると、速度調整項目が出る
あとは速度を遅くしたり速くしたり調整する
上記の方法では50%や25%等の決められた速度調整しかできない。
細かく速度調整をしたい際のやり方も下記に解説します。
調整方法は2種類あり、カスタムを選択する方法とクリップ最後のところから調整する方法がある。
1.カスタムを選択する方法
レートの100%のところに好きな数字を入れることで自分好みに細かく速度調整ができる。
ハイパーラプスやタイムラプス動画を制作する際は1000%や2000%などの速い速度を入力したりします。
逆再生動画を制作したい際はカスタム速度から逆再生を選択することで簡単に制作可能です。
2.クリップ最後のところから調整する方法
①丸を選択
②丸をしたところを選択し左右にドラッグすることで細かく速度調整可能。
左にドラッグすると動画を早送りに
右にドラッグすると動画をスローモーションに
クリップ途中からの速度調整方法(スピードランプ)
①速度調整したいクリップを選択
②スピードランプをしたいところに線をもっていき、Shift+Bを押す事で速度調整クリップが2つに分かれる
③片方のクリップの速度を調整すると自動的にスピードランプ動画が作成される
速度を遅くしてもスピードランプは自動で作成されます。
スローモーション動画を滑らかにする方法(オプティカルフロー)
スローモーション動画を制作する際に、動画速度を結構遅くするとカクカクした動画になってしまう場合がある。
その際になるべく滑らかなスローモーション動画を制作する方法がある。
オプティカルフローという方法で滑らかにする事ができる。
超簡単にオプティカルフローを解説!
オプティカルフローとは:動画のフレームレートを増やす処理をする事。
動画はフレームレート(1秒に何コマの画像で構成されているか)でできており、フレームレートが少ないとパラパラ漫画のようにカクカクした動画になる。そこで滑らかな動画にするためにはフレームレートを増やさなくてはならない。本来であれば撮影時に必要なfps(フレームレート)を選択し撮影するが、記録したfpsでは足りない場面もある。また、スローにするつもりはなかったが、編集時にスローモーションにしたいという場面もある。そういった時にオプティカルフローを使用すると良い。
・オプティカルフローやり方
①丸で選択したところをクリック
②ビデオの品質
③オプティカルフローをクリック
まとめ
いかがでしたでしょうか?動画制作をする上でスローモーションやスピードランプは必ず使用する項目です。
今回の内容でスローモーション・スピードランプの編集方法は理解できたかと思いますので、実際に編集をし、次からの動画制作に活かしていただけたら幸いです。
では、今回の要点を下記にピックアップして終了とします。
・スローモーション動画を制作したい際は、撮影時のfps設定は60または120で記録する
・速度調整方法はクリップ全体を速度調整する方法とクリップの途中を速度調整する方法(スピードランプ)の2種類ある
・スローモーション動画を滑らかにする編集方法はオプティカルフローを使用する
・Final Cut Pro Xの関連した記事一覧