SONYα7Ⅲを使用して動画撮影をしている方はこれからもまだまだ多いと思います。
これから動画を始めようと思う方でSONYα7Ⅲを購入しようと思っている方や購入したけど、詳しい設定方法は知らないという方向けに動画設定方法を記載していきます。
また、α7III以外の機材を使用している方もカメラの設定方法は共通しているところも多いので、参考になるかと思います。
今回はSONYα7IIIの動画撮影時に必要な設定方法を解説しております。
これを読みながら設定することで初心者の方でもすぐに動画撮影を行うことが可能になります。
SONYα7Ⅲを購入されている方はこちらの記事もチェックしてみてください。
関連アクセサリーを紹介しておりますので、めちゃめちゃ使い勝手が良くなりますよ。
https://tatsumovie.com/related-accessories-recommended-for-sonyα7iii-convenient-goods/
- 記録方式は”XAVC S HD(FHD)”か”XAVC S 4K(4K)”
- 記録設定:fpsのおすすめは60fps以上/Mbpsは50M以上
- F値(絞り):撮りたい映像に合わせて設定する
- 動画撮影時はfpsの2倍のシャッタスピードで固定
- ISO感度:適正露出に合わせて設定
- ホワイトバランスはオートに設定
- フォーカスモードは基本的にAF-Cで設定
- フォーカスエリアはワイドかゾーンに設定
- ピクチャープロファイルはCine・Slog・HLGがおすすめ
- 測光モードは撮影環境によって使い分ける
- AF駆動速度は標準か高速に設定
- AF追従感度は好みで調整
- 手ぶれ補正は「入」に設定
- グリッドライン:「3分割」か「対角×方眼」
- SONYα7Ⅲのカスタムキー設定
- まとめ
記録方式は”XAVC S HD(FHD)”か”XAVC S 4K(4K)”
SONYα7Ⅲでは基本的な記録方式の設定は”XAVC S HD(FHD)”で撮影するのをおすすめします。
なぜ、FHDで撮影する事が良いのか?
→スローモーションが可能となるからです。
※SONYα7IIIの場合、Hull HDは120fpsまで記録が可能であり、4Kは30fpsまでとなっております。
30fpsではスローモーションでの撮影は困難
スローモーションをあまり使用しない人は4K30fpsや4K24fpsで記録出来るので、スローモーションを使用しない方は4Kでの撮影をおすすめします。
このように状況に応じてFHDか4Kか選択し撮影をしていきましょう。
また、お金に余裕がある方であれば4K120fpsで記録可能なSONYα7sIIIやその他の機材の購入を検討してみるのをお勧めします。ブラックマジックも安価ながらも動画機能に特化してますのでお勧めです。
3種類ある記録方式を簡単に解説致します。
XAVC S 4K:4K動画記録フォーマット
特徴:800万画素(3840×2160ピクセル)の超高画質な映像。
選ぶ基準:主にパソコンやテレビ等の4K対応している機材で見る場合
メリット:超高画質な点
デメリット:4K動画は容量が重い為、パソコンの高性能スペックが必要
何よりも高画質の映像を残したい人はこの4K記録をおすすめします。
風景動画等の画質にとてもこだわって記録したい場合はスローモーションもそこまで使用しなくても良い映像は撮ることができますので、綺麗に残したい映像は4Kにしましょう。
ただ、画質が4Kと高い分その分動画容量が重くなりますので、パソコンのスペックがある程度必要となります。
その為、パソコンのスペックがあまり高くない場合は必然的にFHDでの記録となります。
・基本的に動画編集でおすすめのパソコンスペック
CPU:Core i5以上 M1チップ搭載
メモリ:8GB以上 4K編集は16GB以上
ストレージ:512GB以上
GPU:内蔵されているものを選ぶ
動画編集に必要なパソコンの選び方やおすすめのパソコンの記事の詳細はこちらからチェックしてみて下さい。
XAVC D HD:Full HDの動画記録フォーマット
特徴:200万画素(1920×1080ピクセル)の高画質な映像。
この方式を選ぶ基準:主にスマホで見る場合
メリット:4Kに比べて容量も軽くなる為、ある程度のパソコンのスペックがあれば編集可能な点
デメリット:4Kほどの高画質ではない
4Kほどの画質ではありませんが、画質面ではめちゃめちゃ高画質ですので、まだFHDでの記録でも充分綺麗に撮ることはできますよ。
筆者もSONYα7Ⅲで動画撮影をする場合はFHDでの記録が多いです。
AVCHD:フルハイビジョンの動画記録フォーマット
特徴:DVDやBlu-rayに保存する用の方式。スマホやタブレットでは再生できません。
基本的には私はほとんど使用していない記録方式です。なぜなら、シンプルにDVD等に焼く機会があまりないからです。
また、DVDに焼くとしてもFHDか4Kで記録してその後書き出しでDVDに焼き直します。
この方式を選択するのはあまりおすすめではないです。
記録設定:fpsのおすすめは60fps以上/Mbpsは50M以上
fpsとは:1秒間の動画が何枚の画像(静止画)で構成されているかを示す単位の事
下記表は各fps毎の使用用途です。
24fps | 映画 |
30fps | 日本のテレビ |
60fps | 日本の4K・8Kテレビやスローモーションで使用 |
120fps | スポーツ用途カメラやゲーム等で使用 スーパースローモーションで使用 |
fpsを60以上をおすすめするのには理由があり、スローモーション撮影に対応しているからです。
撮影時に60fps以上で記録しておかなければ、編集をどう頑張ってもカクついた違和感のあるスローモーションにしかならないです。
スローモーション撮影をしない場合または24fpsと60・120fpsの使い分けができる方は適宜、撮影毎にfpsを変えるのが一番良いです。
初心者の頃はそこまで手が回らないことが多いと思いますので、そのような方は60fpsに設定しておくことをおすすめします。
fpsに関する詳細を知りたい方はこちらの記事を読んでみて下さい。
Mbps(転送ビットレート)とは:動画の転送速度の事。
転送速度が速いと圧縮率が低くなり繊細なデータで記録出来ます。
ただし、転送速度が速いと画質は綺麗になりますが、データ容量は重たくなるというデメリットはあります。
容量がそこまで重くならずにスローモーションでの撮影が可能となり、高画質に撮りたい際は転送ビットレートは50Mbpsに設定するのがおすすめです。
容量を気にしない方はもちろん100M等の高ビットレートを選択するのが良いでしょう。
下記はSONYα7IIIのfps/Mbpsの設定です。
Full HD のfps/Mbps
あと、下にスクロールすると120p/60Mも設定可能です。
4Kのfps/Mbps
4Kでは24fpsと30fpsしかないですが、データ容量が重いため、転送速度は最低60Mからと高ビットレートでの記録となります。
AVCHDのfps/Mbps
こちらはあまり使用することはありませんが、一応載せておきますね。
F値(絞り):撮りたい映像に合わせて設定する
基本的にはF値は低く設定した方が背景のぼけたかっこいいCinematic動画を作成する事が可能となります。
レンズによっては開放F値が1.2や1.4等のかなり低い数値で設定できるものがありあります。
開放F値とは?レンズの絞り(F値)を最も開いた状態の事
低い開放F値で撮影すると背景のぼけは大きいですが、ピントを合わせたい部分もボケてしまう可能性もありますので、しっかり被写体にピントが合っているかも見ながら撮影していきましょう。
撮りたい映像に合わせてF値を調整し設定する事が望ましいです。
F値(絞り)の設定可能範囲は、レンズの種類によって変わります。
私は基本的にはF2.8〜4ぐらいで撮影することが多いですね。ただ、ここに関しても状況によって適宜選択してます。
例えば、暗所撮影等の明かりが少ない場合は開放F値での撮影が多いですし、風景動画等のピントを全体に合わせたい際はF値を6以上で絞って撮影もします。
また、焦点距離が長くなればなるほど背景のボケを大きくなりますので、85mmとかであればF5.6とかでも背景はかなりボケます。
ボケ量の調整等もF値だけで調整するわけではないので、ここもしっかり理解して撮影することをおすすめします。
背景ボケのポイントに関してはこちらの記事をチェックしてみて下さい。基本的なボケを出すポイントを解説しております。
動画撮影時はfpsの2倍のシャッタスピードで固定
動画撮影時はfpsの2倍のシャッタースピード固定するのが基本です。
なぜ2倍のシャッタースピード固定するのかと言いますと、
撮影時は、1秒間に数十枚の写真を撮影しております。
この際にシャッタースピードを変更すると連続する画像の中にブレのある画像とブレのない画像が混ざる→違和感のある映像になる
このような事から動画撮影時のシャッタスピードはfpsの2倍で固定するのが良いのです。
実際の設定例としては
24・30fps→シャッタースピード1/60
60fps→シャッタスピード1/120
fpsとシャッタースピードの関係はfpsの別記事に記載しておりますので、そちらを参照して下さい。
ISO感度:適正露出に合わせて設定
基本的に動画撮影時のシャッタースピードは固定して撮影します。
その為、日中の撮影であればISO感度は基本的に最低で設定しておき、NDフィルターとF値で調整を行います。
夜間の撮影であれば、F値とISO感度で調整を行います。
改めてISO感度を上げる場面とデメリットを解説していきます。
ISO感度を上げる場面
・夜間撮影等の暗いシチュエーション
・Log撮影時の曇り等の少し暗い場面
上げすぎることによるデメリット
・ISO感度を上げすぎるとノイズ(画面のざらつき)が出る
夜間撮影時はISO感度を必ず上げて撮影しなくては映像が成り立ちません。ただ、ISO感度を上げすぎるとノイズだらけの映像となりますので、ISO感度の上限を決めてしまうことをおすすめします。
全てマニュアルで撮影できるぐらいの実力があれば、ISO感度もマニュアルで設定すればいいので、ISO感度の上限を決める必要はありませんが、この記事を読んでらっしゃる方は基本的に初心者の方が多いと思いますので、ISO感度の上限を決めることをおすすめします。
カメラのISO感度の上限によってどこでノイズが出やすいかは変わってきます。
SONYα7Ⅲを使用している方は上限の設定は最高でも12800までで抑えることをおすすめします。
・ISO感度の上限の設定方法
ISO感度を押して、AUTOをクリック。
上限を12800に設定していきましょう。これで12800以上にISO感度が上がることはありません。
ISO感度とLog撮影の関係についての記事もこちらに載せておきますので気になる方はチェックしてみて下さい。
ホワイトバランスはオートに設定
ホワイトバランスの役割:屋外撮影や屋内撮影等のどの光源下でも本来の色味に調整する為にある
動画撮影に慣れてくればホワイトバランスの調整はできるようになってきますが、最初の頃はホワイトバランスに関してはAUTOでも全然大丈夫です。
SONYα7IIIのホワイトバランスAUTOの機能は優秀なのである程度編集で調整すればどうにでもなります。
大きなホワイトバランスの崩れがあると編集でも調整が困難となりますが、ある程度であればホワイトバランスは編集時に調整できますので、時間は少しかかりますが、後で調整していきましょう。
フォーカスモードは基本的にAF-Cで設定
フォーカスモード:ピント合わせの方式のこと
まずフォーカスの種類はオートとマニュアルで大きく分けて2種類あります。
・AF(オートフォーカス):自動でピント合わせをしてくれる
・MF(マニュアルフォーカス):手動でピント合わせを行う
SONYα7IIIのAF(オートフォーカス)の種類は3種類あります。
・AF-S(シングルAF)
・AF-C(コンティニュアスAF)
・AF-A(AF制御自動切り替え)
簡単に一つずつ解説していきます。
・AF-S(シングルAF)
シャッターボタンを半押しでオートフォーカスが起動し、一度ピントが合うとピントはその位置で固定されます。
つまりシャッター半押しする事で一度ピント合わせてその後ピントの位置は固定されます。
一度ピントを合わせた場合、被写体との前後の距離を変えてしまうとピントがずれてしまいますが、横に移動した場合はピントは合ってくれます。
このモードは静止画を撮るときは向いておりますが、動いている被写体を撮るときはピントがずれてしまうので、もしこのモードを使用する場合は固定撮影等の動きのない撮影で使用することをおすすめします。
・AF-C(コンティニュアスAF)
シャッターを半押ししている間中、オートフォーカスが働きピントを合わせ続けてくれる機能。
よって、動いているものを撮影する際に向いており、動画撮影向きのモードとなっております。
・AF-A(AF制御自動切り替え)
シャッターを半押しすると、被写体が動いているか動いていないかを判断し、AF-SとAF-Cが自動で切り替わる。
このモードはほとんど筆者は使用しておりません。
基本的に止まっている動画を撮る際でも動いている動画を撮る際でもAF-Cは万能です。
動画撮影に慣れてくれば、AFとMFを上手く活用することで、撮りたい映像を撮ることができます。
今回はAFに関しての解説をしておりますが、動画に慣れてくればMFを使うことで映像の品質が上がりますので、慣れてきたらMFにも挑戦していきましょう。
フォーカスエリアはワイドかゾーンに設定
フォーカスエリアとは:被写体の位置や大きさに応じて決めるピントを合わせるエリアの事
・ワイド:モニター全体にピントを合わせてくれる
・ゾーン:モニター上の9個のエリアの中でピントを合わせてくれる。特定の範囲内で被写体が動く時に活用
・中央固定:モニター中央にピントを合わせる
・スポット:モニター上の好きなところにフォーカス枠を移動し、ピンポイントにピントを合わせる
・拡張スポット:選択したフォーカス位置でピントが合わない場面にピント合わせの範囲をスポットの周辺まで拡げてピント合わせをする
SONY公式ストアを参照
動画撮影時はワイドかゾーンで撮影するのをおすすめします。
フォーカスエリアをワイドに設定すると画面全てにオートフォーカスが合うようになります。これが一番万能で使用しやすいです。
ゾーンを使用する際はここに合わせたいという明確なポイントがある際に選択するのが良いです。
フォーカスエリアをゾーンに設定すると枠内のみオートフォーカスが効きます。
ゾーンの範囲を変更する際はフォーカスセットで変更していきます。
その為、フォーカスセットもカスタムキーのどこかにセットしておくと良いです。
筆者はカスタムキーのマルチセレクターの中央ボタンに設定しております。
赤枠のところがマルチセレクターの中央ボタンです。ここを押すことでフォーカスセットが可能となりました。
フォーカスセット画面。
マルチセレクターまたはコントロールホイールを移動させることでフォーカスセットすることが可能となります。
左に移動させるとゾーンの効く範囲が移動します。
フォーカスセットした位置のみでオートフォーカスが効くようになります。
このようにオートフォーカスではワイドとゾーンを使い分けて撮影するのをおすすめしております。
ピントを固定させておきたい際はMFを使用したり中央で固定したりして撮影していきましょう。
ピクチャープロファイルはCine・Slog・HLGがおすすめ
ピクチャープロファイル:映像の特徴を決めるパラメーターを調整・変更するメニュー
階調や発色、輪郭の調整等の細かい調整項目はありますが、最初はプリセットで充分です。PP6(Cine2〜4)かPP7(Slog)・HLG(PP10)を使用するといいでしょう。
慣れてきたら、自分好みに細かい調整をしていきましょう。
Cineとは:SONYカメラのピクチャープロファイルの一つ。Logに比べてダイナミックレンジは狭いがノイズが乗りにくくカラー調整が行いやすいプロファイル。
Cine2〜Cine4 特徴:
・Cine2は最低ISO感度100から使用可能(Cine4は200から)
・Logに比べてノイズが大幅に減る
・Logに比べてダイナミックレンジは狭くなる
・初心者でも色を乗せやすい
・Cine4よりCine2の方が明るい部分と暗い部分のレンジが広い
・Cine2はCineの中でも明暗が激しい環境でもしっかり写してくれる
・撮影条件が良い場合はCine3・4でコントラスト高めに撮る
Cine2・Cine4(PP6)の設定・使い方を解説した詳細記事はこちらより↓
https://tatsumovie.com/sonyα7iii-explains-the-settings-and-usage-of-cine2-to-cine4-pictureprofile/
Slogとは:SONYカメラのlog撮影の事
Log撮影とは:通常の撮影よりダイナミックレンジが広く白飛びや黒潰れを防ぎ、カラー調整の幅を広く記録する撮影方式
Slogは一番ダイナミックレンジが広く、上手に撮影・編集ができた際は一番良いカラーで仕上がると思います。
しかし、Slog撮影は難しいです。常に適正露出(Slogは露出+2)に合わせて撮影していかないといけません。露出のミスでノイズだらけの映像になってしまうという事は多いので、慣れるまではCineかHLGでの撮影をする事をおすすめします。
ちなみにSlog2とSlog3の違いポイントを載せておきます。
・Slog2 Slog3の違い
Slog2:ミッドトーン〜ハイライトの階調に有利。8bitカメラではSlog2の方が色潰れせずに記録しやすい。
Slog3:シャドウ〜ミッドトーン・ハイライトの階調に有利。明暗差がかなり激しい際はSlog3の方が黒潰れ・白飛びせず記録可能。階調が多くないと色潰れしやすいので10bitカメラで使用推奨。
つまり、SONYα7Ⅲは8bitですので、Slog撮影時はSlog2を選択するのをおすすめします。
Slog3でも全然大丈夫ですが、bit数的な面を考慮するとSlog2の方が良いです。
Slog2・Slog3の設定・使い方・編集方法まで徹底解説した記事はこちらより↓
PP10(HLG2):ダイナミックレンジも広く、編集でのカラー調整も可能。また、色彩とコントラストもしっかりついているため、撮ってだしでも綺麗。
HLG(PP10)の設定・使い方を解説した記事はこちらより↓
https://tatsumovie.com/sonyα7iii-explains-the-setting-and-usage-of-hlg-pp10-pictureprofile/
測光モードは撮影環境によって使い分ける
測光モード:画面のどの部分の明るさを測るのかを決めるモード
主に使用するモードはマルチ・中央重点・スポットの3つです。
・マルチ
特徴:画面全体を細かく分割し、バランスよく適切な露出に合わせてくれるモード
メリット:全体的に光が当たっていると綺麗に露出を合わせてくれる
デメリット:画面内に明るい範囲が多くしめる場合は画面は暗く合わせられる。逆に暗い範囲が多いと明るい画面になる
・中央重点
特徴:中央付近の色・明るさを測光する
メリット:画面中央に被写体がある時は露出が綺麗に合う
・スポット
特徴:被写体の一部分のみを測光する。
メリット:逆光の際等の暗くなる場面等で使用すると、露出があう(測光位置は被写体に合わせる)。逆に明るい部分をスポットで測光すると画面全体が暗くなる。明暗差が大きくてもピンポイントでその部分に露出を合わせてくれる。
初心者の頃は基本的にマルチで撮影し、逆光や明暗差が激しい場合は中央重点やスポットを使用するとピンポイントで露出を合わせてくれるので、この方法でも良いかと思います。
個人的には中央重点が使いやすくて逆光撮影でも綺麗に被写体が映し出されるので、おすすめです。
AF駆動速度は標準か高速に設定
AF駆動速度:ピント合わせの速度合わせの事
通常の速度は「標準」
ピントを速く合わせたい場合は「高速」
ピントを滑らかに合わせたい場合は「低速」
この設定に関しては、撮影者がどんな映像を作りたいかにもよりますので、一概にこれがいいとは言いにくいです。
とりあえず標準の設定で問題はないかと思います。
AF追従感度は好みで調整
AF追従感度とは:被写体を追従する感度の設定
敏感:速い被写体を撮影する場合の設定
標準:狙った被写体にピントを合わせ続ける場合の設定
ここの項目に関しても自分が使用してみて好みの方に選択するのをおすすめします。
とりあえずは標準に設定しておいて良いかと思います。
手ぶれ補正は「入」に設定
カメラ内の手ぶれ補正機能はタイムラプス撮影の撮影時は「切」に設定しないとブレるので、その際は切っておいていいですが、その他動画撮影時は基本的には「入」にしといた方がブレの少ないいい映像を撮ることが出来るのでおすすめです。
ストラップ等である程度手ぶれを抑える事は出来ますが、撮影方法が限られたり、限界はあります。手ぶれを抑えた滑らかな動画を撮る際はジンバルという機材を使用するのがいいです。
滑らかに撮りたい際はジンバルがお勧め
おすすめ一眼レフ用ジンバルの選び方の記事はこちらより↓
グリッドライン:「3分割」か「対角×方眼」
最初は「切」になっていると思いますが、構図を考えて撮影するとグリッドラインの設定はした方がいいです。最初の頃は特に設定した方がいいと思いますよ。
3分割:画面を縦横それぞれ3分割し、画面を9分割した構図
方眼:画面を横に6分割、縦に4分割し、画面を24分割した構図
対角×方眼:画面を縦横それぞれ4分割し、画面を16分割した4分割構図と斜めに×となるように配置された方眼構図の組み合わせ
初心者の頃は3分割構図を意識して撮影するのが安定かと。
慣れてきたら、応用的に対角×方眼で4分割法を意識して撮影していくといいかと思います。
動画・写真撮影時の構図の役割と種類を解説した記事はこちらより↓
SONYα7Ⅲのカスタムキー設定
動画撮影時のおすすめカスタムキー設定
・コントロールホイール:ISO感度
・カスタムボタン1:フォーカスエリア
・カスタムボタン2:APS-C/フルサイズ切換
・カスタムボタン3:FINDER/MONITOR切換
・カスタムボタン4:ピクチャープロファイル
・マルチセレクターの中央ボタン:フォーカスセット
・中央ボタン:ホワイトバランス
・左ボタン:ピーキング表示切換
・右ボタン:ISO感度
・下ボタン:測光モード
・AELボタン:再押しAEL
・AF-ONボタン:フォーカスモード
・フォーカスホールドボタン:フォーカスホールド
・カスタムキー設定方法
まずはMENUボタンを押す
動画の操作カスタム1(P8)のカスタムキーを選択
※一番上のカスタムキーでOK
1-3までカスタムキーを振り分ける事が可能です。
ここはあくまでも参考程度に自分好みに調整して下さいね。
詳細は下記リンクをご参照下さい
【SONYα7III】動画撮影時のおすすめカスタムキー設定を紹介
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はSONYα7IIIの動画撮影時に必要な設定方法を解説していきました。
初心者の方にとってはかなり参考になる内容であったのではないかと思います。
実際に筆者もこのような設定で撮影しておりますので、ぜひ参考に撮影に挑んでみて下さいね。
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