Final Cut Pro Xを使用している内にだんだんと容量不足に困ることはあるのではないでしょうか。
SSDやHDD等の外付けハードディスクを使用することで、容量不足の問題は解決できます。
しかし、SSDもHDDも安くはありません。
今回は外付けハードディスクを使用せずにFinal Cut Pro Xを使用して容量不足を解消する方法を記載していきます。
容量不足になる原因:レンダリングとは
レンダリングとは:
プロジェクト内でリアルタイムに再生できない部分のために、一時的なビデオ/オーディオ・レンダリング・ファイルを作成する処理のこと。
エフェクト、トランジション、ジェネレータ、タイトルなど、高品質で再生するにはレンダリングが必要。
要はリアルタイムにというのは動画編集を行っている時間ということ。
動画編集を行なっている時間にスムーズに動画編集可能なようにする為のファイルを作成しますよ、ということです。
レンダリングファイルがある事で、動画編集時に高画質でカクつきなくスムーズに編集する事が可能となります。
レンダリングファイルがないと、動画編集時に低画質になりカクつきが見られたりする事があります。
レンダリングファイルは、高画質で動画編集をスムーズに行うようにする為のファイルであり、その為には容量をたくさん取ってしまいます。
その為、レンダリングファイルを消去すると、パソコンの容量が見違えるほど軽くなります。
レンダリングファイルの消去方法
レンダリングファイルを消去には3つある
・生成されたライブラリファイルを消去
・生成されたイベントファイルを消去
・生成されたプロジェクトファイルを消去
まずはレンダリングファイルの項目の解説。
不要ファイルのみ:不要なレンダリングファイルのみを消去。レンダリングの不要ファイルのみを消去してくれるから、動画編集でも大きくカクついたりはあまりないです。
すべて:すべてのレンダリングファイルを消去(動画が消える訳ではない)。編集がすべて完了していたらこちらを選択すると劇的に容量が軽くなるが、編集をまだ少しでも行う場合はしないほうがいい。編集がカクついたり画質がかなり落ちるので。
最適化されたメディア:圧縮されたファイル
プロキシメディア:編集効率を上げる為に画質を半分に落としたファイル
最適化されたメディアを作成: 編集時のパフォーマンスが向上し、レンダリング時間が短縮され、合成のカラー品質が向上します。
プロキシファイル:プロキシファイルは編集のパフォーマンスを向上させます。また、最適化されたファイルに比べて使用する保存領域がかなり少なくて済みます。
Apple公式より
どちらにせよ動画編集が終わってからレンダリングファイルを消去することをおすすめします。
・ライブラリ・イベント・プロジェクトファイルの説明
ライブラリの中にイベントがあってその中にプロジェクトがある。
その為、ライブラリのレンダリングファイルを消去するとイベント・プロジェクトのレンダリングファイルまで消去することになる。
なので、一番楽なのはライブラリファイルを消去する方法です。
イベントファイルを消去する場合はイベントとプロジェクトのレンダリングファイルが消去される。
プロジェクトファイルを消去する場合はプロジェクトのレンダリングファイルのみが消去される。
上記より消去したいファイルを選択してレンダリングファイルを消去して下さい。
生成されたライブラリファイルを消去
ファイル→生成されたライブラリファイルを消去
レンダリングファイルを消去→不要ファイルのみ
生成されたイベントファイルを消去
ファイル→生成されたイベントファイルを消去
レンダリングファイルを消去→不要ファイルのみ
生成されたプロジェクトファイルを消去
ファイル→生成されたプロジェクトファイルを消去
レンダリングファイルを消去→不要ファイルのみ
ライブラリファイルのみを消去すればレンダリングファイルはすべて消去されます!
他の容量を空ける方法
Final Cut Pro Xを使用して他の容量を空ける方法を解説していきます。
主に2種類あります。
1.バックグランドレンダリングOFFにする
2.ファイルをそのままにする
それぞれの方法を解説していきます。
バックグランドレンダリングをOFFにする
バックグランドレンダリングとは:操作していない時間に自動的にレンダリングをとる機能
バックグランドレンダリングをOFFにしておく事で自動でレンダリングをとらなくなる。
その為、手動でレンダリングを取らなければいけなくなる。
基本的にはバックグランドレンダリングはつけておく事をおすすめしますが、どうしても容量不足に悩まされている方はチェックを外しておくとレンダリングされなくなるので容量は空きます。
バックグランドレンダリングをOFFにする方法:
Final Cut Pro →環境設定→再生→バックグランドレンダリングのチェックを外す
ファイルをそのままにする
ファイルをそのままにするの開き方:
Final Cut Pro →環境設定→読み込み
ライブラリストレージの場所にコピー:ファイルはライブラリ内に複製保存される
ファイルをそのままにする:ファイルがライブラリ内に複製保存されない為、データを繋いでおくかパソコン内に保管しておかないとファイルを開くことができない
ライブラリストレージの場所にコピーを選択しておくとファイルが複製保存されるので、容量はかなり大きくなります。
その為、容量をあけたい場合はファイルをそのままにするを選択することをおすすめします。
SSDを繋いで編集を行っている場合でファイルをそのままにするを選択している→SSDを繋いだ状態であれば下記画像のようにファイルが見つかりませんと表示はされずに編集可能。
しかし、SSDを繋いでいないと下記の画像のような表示がされる。
この表示はSSDを繋いだら(元データを繋いだら)表示されます。
レンダリングファイルを消去する事によるデメリット
主にはこの2点がデメリットです。
編集画面がカクつく
画質が落ちる
レンダリングファイルは高画質で編集をスムーズに行うためのファイルですので、このファイルを消去すると画質が落ち、カクついたりすることは想像できますよね。
その為、レンダリングファイルを消去する際は編集が全て完了してからにすることを筆者はおすすめします。
消去したレンダリングファイルの復元方法
復元したいという場面は、レンダリングファイル消去したけど、また編集をもう少ししたいという場面ではないかと思います。
消去したレンダリングファイルの復元方法を記載しておきます。
ファイル→メディアをトランスコード
復元したいメディアファイルにチェックを入れてOKを押すと復元完了。
たったこれだけで復元完了ですので、もし復元したい際はこの手順を参考に復元してみて下さい。
これでも解決しない場合は外付けハードディスクを使用する
最後に根本的な容量不足の解決策としては、外付けのハードディスクを使用することをおすすめします。
筆者が使用している中でかなり愛用しているSSDを紹介させていただきます。
値段 | 21000円程度 |
容量 | 1TB |
機器との互換性 | USB Type-C |
転送速度 | 1050MB/秒 |
値段 | 17000円程度 |
容量 | 1TB |
機器との互換性 | USB Type-C |
転送速度 | 1050MB/秒 |
上記2点のSSDは絶対に買って損はしない超優秀なSSDです。
筆者だけでなくアマゾンでも高評価ですし、筆者の周りで使用している人からもすごく評判がいいSSDです。
その他にもSSDのおすすめを知りたい方や気になる方はこちらの記事をチェックしてみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はFinal Cut Pro Xを使用して容量不足解消方法を解説しました。
たったこれだけの作業を行う事でパソコンの容量はかなり空く事になりますので、ぜひ活用することをおすすめします。
では、これまでのまとめを簡単に記載して終了とします。
レンダリングファイルを消去方法3
・生成されたライブラリファイルを消去
・生成されたイベントファイルを消去
・生成されたプロジェクトファイルを消去
他の容量不足解消方法
・バックグランドレンダリングOFFにする
・ファイルをそのままにする
レンダリングファイルを消去するデメリット
・編集画面がカクつく
・画質が落ちる
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