SONYα7III

Cine2・Cine4(PP6)の設定・使い方を解説【SONYカメラ】

SONYαシリーズのカメラを使用している方で動画撮影を行う際は、必ずピクチャープロファイルを設定しなくてはなりません。

ピクチャープロファイルを設定する際に迷うのがCine・Slog・HLGの中で迷うと思います。

そこで今回はCineのピクチャープロファイルについて解説していこうと思います。

Slogについて気になる方は下記リンクをチェックしてみてください。

 

では、今回の記事はSONYα7Ⅲを使用してCine2・Cine4の設定〜使い方まで解説していきます。SONYのカメラをお使いの方はどのカメラでも基本的に同じですので参考になるはずです。

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ぜひ一度チェックしてみてくださいね↓

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ピクチャープロファイル Cine1〜Cine4とは

Cineとは:SONYカメラのピクチャープロファイルの一つ。Logに比べてダイナミックレンジは狭いがノイズが乗りにくくカラー調整が行いやすいプロファイル。

Cine1〜4

Cine1 暗部のコントラストをなだらかにし、かつ明部の階調変化をはっきりさせて、落ち着いた調子の映像にする(HG4609G33相当)。反射率18%のグレーをビデオ出力33%になるように露出を合わせた場合に、460%のダイナミックレンジが得られるガンマカーブ。最大ビデオ出力は109%となる。

グレーディングなしでも使用可能だが、なめらかな階調特性を持っているため、撮影後のグレーディングで画作りを完成させることもできる。

Cine2 [Cine1]とほぼ同様の効果が得られるが、編集などでビデオ信号100%以内で扱いたいときに選択(HG4600G30相当)。反射率18%のグレーをビデオ出力30%になるように露出を合わせた場合に、460%のダイナミックレンジが得られるガンマカーブ。最大ビデオ出力は100%となる。
Cine3 [Cine1] より明部と暗部のコントラストを強め、さらに黒側の階調変化をはっきりさせる。
Cine4 [Cine3]よりさらに暗部のコントラストを強める。

参考:SONY クリエイターズヘルプガイド


参考:SONY F35

Cine1:HG4609G33相当→No.4と同等レベル
Cine2:HG4600G30相当→No.2と同等レベル

Cine1〜4までダイナミックレンジは460%
Slog3はダイナミックレンジは1300%以上

Slogと比較するとやはりダイナミックレンジの広さは大きく違いますね。

しかしその分色調整はかなり行いやすいです。初心者の頃はまずCineから始めてみるとカラー調整の失敗をしなくて済むでしょう。

ホワイトリミット(輝度レベル):Cine1では109%、Cine2では100%

Rec709では私たちが普段見ているモニター画面の映像は、この色域で作られ再生されています。映像の一般的な規格です。RAWやLogで撮影しても、このRec709の色域で再生できるRGBにデータを変換して表示します。

Rec709の、IRE(輝度)は0%~約100%。0%が黒、100%が白。IREは基準値なので100%以上の白も存在します。

100%〜109%はスーパーホワイトと呼ばれる領域です。スーパーホワイトは再生環境によっては表現できないので、カラーグレーディングの際は輝度100%以内に収まるようにするのが無難です。

そのため、上記内容からCine1を選択するよりCine2〜4を選択することが良いでしょう。

SONYカメラ Cine2〜Cine4 特徴・撮影時のポイント

Cine2〜Cine4 特徴

Cine2〜Cine4 特徴:
・Cine2は最低ISO感度100から使用可能(Cine4は200から)
・Logに比べてノイズが大幅に減る
・Logに比べてダイナミックレンジは狭くなる
・初心者でも色を乗せやすい
・Cine4よりCine2の方が明るい部分と暗い部分のレンジが広い
・Cine2はCineの中でも明暗が激しい環境でもしっかり写してくれる
・撮影条件が良い場合はCine3・4でコントラスト高めに撮る

・最低ISO感度は100から使用可能(Cine4は200から)・Logに比べてノイズが大幅に減る

Log撮影では最低ISO感度が800からとなるので、濃度の濃いNDフィルターを使用して撮影をしなければなりません。

ノイズ量もISO800と比べるとISO100ではやはり少なくなります。

その点では最低ISO100から使用できるのは利点ですね。

Cine4でも最低ISO感度は200からですので十分ノイズが少なく撮影できます。

・Logに比べてダイナミックレンジは狭くなる

Cine1〜4までダイナミックレンジは460%
Slog3はダイナミックレンジは1300%以上

ダイナミックレンジに関してはこれだけ差が出てしまいますが、それでも460%程度のダイナミックレンジはありますので、十分な範囲はあります。

・初心者でも色を乗せやすい

Cine撮影では色は元々結構乗っている状態ですので、初心者の方が色を乗せたい際にはLogに比べかなり簡単に乗せる事が可能です。

最初はCineで慣れてLog撮影に移行するのも1つ手でしょう。

・Cine4よりCine2の方が明るい部分と暗い部分のレンジが広い

明暗差が激しいシチュエーションで撮影する際はCine2で撮影した方が白飛び・黒潰れした映像を防ぐことが可能となります。

もちろん、Cine4でも撮影時に露出調整をきちんと行えば十分白飛び・黒潰れを防ぐことが可能です。

Cine2〜Cine4 撮影時のポイント

Cine2〜Cine4撮影時のポイント
・Cine撮影の露出は+0.0〜+0.3程度
・ブラックレベルを少し上げる(+1〜+5)→黒潰れを防ぐ
・ISO感度が上がりすぎるとノイズが出るから、ISO感度はAUTOで上限を6400〜12800程度までに設定する(ISO感度をマニュアルで設定できるようになれば撮影の難易度は上がるがその方がノイズが出にくい)

・Cine撮影の露出は+0.0〜+0.3程度

Cine撮影時の露出は基本的に+0〜+0.3程度で大丈夫です。

Log撮影時は+2.0で撮影することが基本となっているので、その点でも初心者の方は普通に撮影したらいいCine撮影は比較的簡単と言えるでしょう。


・ブラックレベルを少し上げる(+1〜+5)→黒潰れを防ぐ

撮影する前のピクチャープロファイルの設定でブラックレベルを少し上げることで、黒潰れを防ぎやすくなるので、最初に設定して撮影することをおすすめします。

Cine撮影ではLogに比べダイナミックレンジが狭くなるので、このように撮影前の設定で黒潰れ・白飛びを抑える設定を行っておくことが大事です。


・ISO感度が上がりすぎるとノイズが出るから、ISO感度はAUTOで上限を6400〜12800程度までに設定する(ISO感度をマニュアルで設定できるようになれば撮影の難易度は上がるがその方がノイズが出にくい)

ISO感度の設定は可能であればISO100に設定し、Cineの適正露出+0〜+0.3に合うようにNDフィルター、ISO感度で調整していくのがベストです。

しかし最初の頃は全てマニュアルで撮影するのは難易度が高いです。そのような際にはISO感度はオートで設定し、NDフィルターやF値で明るさ調整していくのが簡単で良いでしょう。

ただし、ISO感度が上がりすぎるとノイズが出やすいので、ISO感度の上限は最初から決めておいた方が良いです。

SONYα7IIIでは筆者が感じるノイズを許容できる範囲が6400〜12800程度までです。

理想は3200までが理想ですが。。

撮影しているとND濃度が高すぎてISOが上がったのに気づかずにノイズだらけの映像になってしまうという事は初心者の頃は多いので撮影時には注意しておきましょう。

SONYカメラ Cine2〜4の設定方法・撮影方法・おすすめ設定

Cine2〜Cine4の設定方法

メニュー→色/WB/画像処理→ピクチャープロファイル

デフォルトではPP6はCine2となっております。
どこのPPでもガンマからCine2・4等の設定は可能ですので、自分の好きなところに設定しましょう。
デフォルトではCine4は設定されておりませんので、自分で設定しなければなりません。

筆者はPP6はCine4を設定しております。

PP5をCine2で設定しております。

ガンマから設定を変更できます。

これで基本的な設定は終了です。次に細かな設定・おすすめ設定を紹介していきます。

Cine2〜Cine4 おすすめ設定

・Cine2〜4 おすすめの設定
ブラックレベル:+1〜+5
ガンマ:Cine2〜4
ブラックガンマ:広(+1〜+5)
ニー:オートまたはマニュアル(ポイント:80%、スロープ+2)
カラーモード:CinemaかPro
彩度:0〜-5
色相:0
色の深さ:好みで調整(Yは下げるのをおすすめ)
ディティール:0〜-5

Cine2〜Cine4の撮影方法

Cine2〜Cine4撮影時のポイント
・Cine撮影の露出は+0.0〜+0.3程度
・ブラックレベルを少し上げる(+1〜+5)→黒潰れを防ぐ
・ISO感度が上がりすぎるとノイズが出るから、ISO感度はAUTOで上限を6400〜12800程度までに設定する(ISO感度をマニュアルで設定できるようになれば撮影の難易度は上がるがその方がノイズが出にくい)
・ゼブラ設定は人に合わせる際は60%、ハイライトに合わせる際は80%に設定

Cine2〜Cine4撮影時は上記ポイントを抑えて撮影すれば大体失敗はないです。

Cine撮影は比較的難しい撮影ではないので、初心者の方でも取り組みやすいかと思います。

あとは、しっかりCine2〜4の適正露出を調整していく事がポイントです。

露出調整の方法としては、
①ヒストグラムを確認
②メータードマニュアルをみながら露出調整

この2点をしっかり確認しておくと間違いないです。

撮影中に見るポイント
①ヒストグラムを確認し波形が左や右に傾きすぎずに中央〜やや右に山がくるように露出調整を行う
②メータードマニュアルをみながら露出調整を行い+0〜+0.3になるように調整する。下記画像は+2.0になっているので+0〜+0.3に調整して下さい。

下記画像はファインダーを除いた時の映像。
黄色で囲んだところが露出。矢印が0を指しているのは露出補正を+0になっているという意味。下記画像では+2.0になっているので0に調整していきましょう。
露出オーバーした際には、5+の右側に矢印が来るので、先ほど同様で+0〜+0.3に調整していきます。

・ヒストグラムで露出を合わせる

中間あたりに適正値が収まるように調整するのがベスト。

ヒストグラムの山は下記画像ぐらいがちょうど良いです。

・ゼブラ設定は人に合わせる際は60%、ハイライトに合わせる際は80%に設定

ゼブラは人の肌のトーンのハイライトだけゼブラが乗るように露出調整すると綺麗に記録することが可能です。

ハイライトの一番明るいところは80%に設定しておくと良いでしょう。

ゼブラ設定方法

メニュー→表示/オートレビュー1→ゼブラ設定

ゼブラレベルを選択

70%以下はデフォルトではないので、カスタムを選択し60%に設定しましょう。

数値を調整し60%に設定します。

これで基本的な撮影方法も終了です。Cine撮影は基本的にLog撮影に比べて気をつけることは少ないので、撮影しやすいかと思います。

一度Cine撮影試してみてもらえるとわかりやすいかと思いますので、試してみて下さいね。

SONYカメラ  Cine2・Cine4の編集方法【FinalCutPro】

今回はCine4で撮影した素材を使用しカラーコレクションしていきます。
下記画像を見てわかるようにCine素材はハイライトは結構しっかり映っていて、シャドウが少し高い事がわかります。Cine素材は撮って出しでも十分綺麗な映像です。
※Cine2でも同様の手順で可能です。

右側はカラーボードまたはカラーホイールを選択し、左側はRBGパレードとRBGオーバーレイを表示。

ハイライトは100付近ですので、シャドウを少し引き締めて0に近づけていきます。
※0-100に合わせるのがカラコレで重要です

中間色調を下げることでコントラストを高めることが可能です。
個人的にはコントラストが強い映像が好きなので、中間色調は下げて調整していることが多いです。

次に彩度調整をする前にベクトルスコープを表示しましょう。

ベクトルスコープを見ながら全体の色乗りを見ながらサチュレーションをあげていきます。

以上で簡単にCine撮影素材を使用した編集(カラコレ)方法の解説は終了です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回はSONYα7IIIを使用したCine2〜CIne4の設定・使い方・編集方法まで解説いたしました。

SONYのカメラを使用している方は基本的にCine撮影は可能ですので、SONYのカメラを使用している人は誰でも参考になる内容であったかと思います。

Cine撮影は撮影時に気をつけるところも少ないですし、撮って出しでも十分綺麗な映像ですので、その点でも良いですよね。

撮影後のカラー調整もLogに比べてだいぶ楽になります。

Vlog撮影とかはCine撮影が特におすすめですね。筆者もVlog撮影時は主にCine2・Cine4を使用しております。

ぜひCine撮影をたくさん行って気軽に綺麗な映像を記録し動画撮影をしていってみて下さいね。

最後まで見ていただきありがとうございました。

 

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