SONYα7ⅣとSONYα7IIIの比較がわかりやすく見たいという方向けに今回は写真・動画性能面の比較をまとめてみました。
SONYα7ⅣとSONYα7IIIの購入で迷われている方は今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
今回はSONYα7ⅣとSONYα7IIIの写真・動画性能の比較をわかりやすく表にまとめて解説しております。
購入時の参考になれば幸いです。
SONYα7ⅣとSONYα7Ⅲの写真・動画性能比較
写真・動画性能比較表
SONYα7Ⅳ | SONYα7Ⅲ | |
画素数 | 約3300万画素 | 約2420万画素 |
動画サイズ | 4K/60fps(4K60fps使用時はSuper35mm撮影) | 4K/30fps FHD/120fps |
bit数 | 10bit | 8bit |
AF測距点数 | 759点 | 693点(位相差検出方式) |
常用ISO感度 | 100〜51200 | 100〜51200 |
ボディ内手ぶれ補正 | 5軸(5.5段分)、アクティブ手ぶれ補正対応 | 5軸(5.0段分)、アクティブ手ぶれ補正対応なし |
瞳AF | 人・動物・鳥瞳AF対応(動画でも使用可能) | 人・動物瞳AF対応(動画では使用不可。静止画のみ) |
サイズ | 131.3(幅)×96.4(高さ)mm | 約126.9(幅) x 95.6(高さ) x 73.7(奥行き)mm |
重量 | 約658g | 約565g |
ピクチャープロファイル | PP1〜PP11 | PP1〜PP10 |
モニター可動性 | バリアングルモニター | チルト可動式液晶モニター |
価格 | 30万程度 | 20万程度 |
その他機能 | 防塵・防滴 デュアルスロット S-Cinetone 美肌モード フォーカスマップ ブリージング補正 |
防塵・防滴 カスタムボタン4つ デュアルスロット(UHS-Ⅱ対応) |
・画素数
SONYα7Ⅳ:約3300万画素
SONYα7Ⅲ:約2420万画素
画素数に関してはSONYα7Ⅳの画素数はSONYα7Ⅲより約1000万画素高く記録することが可能となりました。
かなり大幅にグレードアップしましたよね。
この点では、フォトを中心にされる方からしたらめちゃめちゃ嬉しいですよね。
1000万画素も上がるとかなり高画素になりますので、クロップできる範囲も広くなります。
SONYα7Ⅲの画素数も充分高い数値ではありますが、それを上回るSONYα7Ⅳの画素数の数値はすごいです。
・動画サイズ
SONYα7Ⅳ:4K/60fps(4K60fps使用時はSuper35mm撮影)
SONYα7Ⅲ:4K/30fps FHD/120fps
動画性能に関してもSONYα7Ⅳでは4K/60fpsでの記録が可能となりました。
動画性能を重視している筆者としては、この点はすごく待ってました。
60fpsで記録できたら2.5倍スローモーションの記録が可能となりますので、めちゃめちゃ嬉しいです。
注意点は4K/60fps撮影時はSuper35mmでの撮影となります。1.5倍ズームした撮影となるということです。
それでもそれ以上に4K/60fpsで記録できるのは嬉しい点です。
・bit数
SONYα7Ⅳ:10bit
SONYα7Ⅲ:8bit
bit数は8bitと10bitではカラー調整の幅が格段に違います。
どれくらい違うかというと、
8bit=256階調=色の数1677万
10bit=1024階調=色の数10億7374万
これだけ差が出てきますので、たった2bitと思うと大きな間違いです。
SONYα7Ⅳでは10bitに対応しましたので、カラー調整の幅がグッと上がりました。
この性能もとてもとても待ってました。。
カラグレをしているとこの2bitの違いはだいぶ違いがあるのが分かります。
10bitになると本当にカラグレの範囲が広がるので、ここはかなり重視しております。
・AF測距点数
SONYα7Ⅳ:759点
SONYα7Ⅲ:693点
AF測距点数は多ければ多いほどより細かな位置でAFを撮ることが可能となるということですので、AF性能は高くなります。
SONYα7Ⅳ
SONYα7Ⅲ
点の数が多いとその分繊細に被写体を捉えれるというのはイメージがつくのではないでしょうか。
SONYα7Ⅳの測距点はSONYα7Ⅲを上回っており、AF性能に関してもだいぶ向上しました。
・常用ISO感度
SONYα7Ⅳ:100〜51200
SONYα7Ⅲ:100〜51200
常用ISO感度に関してはどちらのカメラも同じですが、SONYα7Ⅳの方がノイズは出にくいようです。
暗所性能に関しては大きく変わりはないですが、日中の明るい撮影時のノイズは大きく軽減されております。
・ボディ内手ぶれ補正
SONYα7Ⅳ:5軸(5.5段分)、アクティブ手ぶれ補正対応
SONYα7Ⅲ:5軸(5.0段分)、アクティブ手ぶれ補正対応なし
手ぶれ補正機能はだいぶ変わりました。
アクティブ手ぶれ補正が聞いたことにより動画撮影時に手持ち撮影でも安定したショットを撮ることが可能となりました。
SONYα7sⅢと同様のアクティブ手ぶれ補正ですので、ここはかなり動画撮影者として嬉しいポイントですね。
・瞳AF
SONYα7Ⅳ:人・動物・鳥瞳AF対応(動画でも使用可能)
SONYα7Ⅲ:人・動物瞳AF対応(動画では使用不可。静止画のみ)
SONYα7Ⅲでは動画撮影時の瞳AFは使用できませんでしたが、SONYα7Ⅳでは動画撮影時も瞳AFが使えるようになりました。
また、鳥AFも使用できるということで、瞳AFに関してもだいぶ性能が向上しましたね。
何より動画撮影時に瞳AFが使えるようになったのは嬉しいです。
・サイズ、重量
SONYα7Ⅳ:131.3(幅)×96.4(高さ)mm 約658g
SONYα7Ⅲ:約126.9(幅)x 95.6(高さ)x 73.7(奥行き)mm 約565g
サイズに関してはSONYα7Ⅲの方が一回りコンパクトで軽量です。
SONYα7Ⅳは少し大きく・重たくなりましたが、性能の向上に伴い多少大きくなるのは妥協しなければなりません。
・ピクチャープロファイル
SONYα7Ⅳ:PP1〜PP11
SONYα7Ⅲ:PP1〜PP10
どちらのカメラもSLOG撮影は可能でしたが、SONYα7ⅣではPP11が追加されております。
PP11はあの評判高いS-Cinetoneです。撮って出しでもエモい綺麗な映像を出すことが可能です。
これに対応しているカメラで一番値段が安いのはこのSONYα7Ⅳです。
・モニター可動性
SONYα7Ⅳ:バリアングルモニター
SONYα7Ⅲ:チルト可動式液晶モニター
モニター可動性に関しては好みや使用する状況によって変わってきます。
チルト式の良いところは撮影時の軸がブレないので撮影しやすいという点です。
バリアングルモニターの良いところは自撮り撮影が可能となったりジンバル撮影時にモニターが邪魔になったりしないところです。
カメラを使用しない際にモニターをしまう事が出来るのも嬉しいですね。
・価格
SONYα7Ⅳ:30万程度
SONYα7Ⅲ:20万程度
性能は上記で説明したようにSONYα7Ⅳの性能がSONYα7Ⅲよりかなり高くなっております。
その為、価格では10万程度は上がるのは仕方ないです。
ただ、初心者の方が手を出しにくくなった金額かとは思います。
SONYα7Ⅳは初心者向けというより中級者以上向けのかなりハイスペックのカメラです。
初心者の方でもSONYα7Ⅳを購入して技術を磨いていくというのも良いかと思いますが、SONYα7Ⅲでも初心者の方にとっては充分のスペックを持ったカメラだと筆者は思います。
・その他機能
SONYα7Ⅳ:
フォーカスマップ
ブリージング補正
SONYα7Ⅳでは新たにフォーカスマップやブリージング補正という機能が追加されております。
他にも細かな追加機能はありますが、大きく加わったこの2点を簡単に解説いたします。
Focus Map
フォーカスマップではピントがあったところはマッピングされずにピントがあっていないところは赤や青色でマッピングされます。
そのため、立体的にピントがあっているかあっていないか分かりやすくなっております。
ピーキング設定というピント合わせの際に便利な機能もありますが、こちらも分かりやすくていいですね。
Breathing Compensation
ブリージング補正がSONYα7Ⅳでは効くようになっております。
ブリージングとは、ピント合わせが変わった際に起きる画面のズレのことです。
ブリージングが補正されるというのは、ピントが変わった際の映像の違和感がなくなりますので、この機能は嬉しいです。
しかしブリージング補正はSONY純正のレンズでしか使用できないみたいですので、その点は注意が必要です。
このようにどちらも嬉しい新たな機能です。
SONYα7ⅣとSONYα7IIIはどんな方におすすめ?
・どんな方におすすめ?
SONYα7Ⅳ:動画も写真もハイスペックで欲しい中級者以上の方
SONYα7Ⅲ:動画も写真もミドルスペックに欲しい初心者以上の方
SONYα7Ⅳは価格が約33万円でSONYα7Ⅲは現在は20万程度で購入できます。
まず購入する前にスペックはもちろん知っておきたいですが、価格を見るかと思います。
初心者の方で33万円を出せる方は結構少ないかと思います。出せる方であればそれはもちろんスペック面から見てSONYα7Ⅳをお勧めしますが、全員そんなに出せるわけではありません。
また、本体の価格だけで33万円となるとそこから更にSDカードやレンズ等の必要な機材を揃えなければなりません。
そこそこの機材を揃えたとしても45万円以上はするでしょう。SONYα7Ⅲの場合はSDカードも基本的に安く済むはずです。
そういった点から価格面からSONYα7Ⅳは手が出しづらいかもしれないです。
ただし、スペック面は比較で分かったかもしれないですが、めちゃめちゃSONYα7Ⅳのスペックは高いです。
もう初心者レベルのカメラではないです。
しかし、SONYα7Ⅲも性能はかなり高い方です。写真性能も2400万画素はありますし、動画もスローモーション撮影をしなければ4K撮影も可能です。
20万円程度であれだけのスペックを持っているのであれば、筆者は初心者には現在の価格ではSONYα7Ⅲの方がおすすめだと感じております。
あくまで個人的な意見ですし、良い点・悪い点どちらのカメラにもあります。また、自分の撮影用途によっても選択が変わってくるでしょう。
今回の比較で少しでも購入時の参考になれば幸いです。
よって、SONYα7Ⅳは中級者以上、SONYα7Ⅲは初心者の方におすすめのカメラであると筆者は思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はSONYα7ⅣとSONYα7Ⅲの性能比較を行いました。
必要な点をまとめましたので、購入時の参考になれば幸いです。
では、最後にSONYα7ⅣとSONYα7Ⅲのスペック表を載せておきます。
最後まで見ていただきありがとうございました。
製品名 | SONYα7Ⅳ |
---|---|
マウント | Eマウント |
価格 | 30万程度 |
センサーサイズ | フルサイズ |
画素数 | 3300万 |
動画サイズ | 4K/60fps(4K60fps使用時はSuper35mm撮影) |
bit数 | 10bit |
AF測距点数 | 759点 |
常用ISO感度 | 100-51200 |
ボディ内手ぶれ補正 | 5軸(5.5段分)、アクティブ手ぶれ補正対応 |
瞳AF | 人・動物・鳥瞳AF対応(動画でも使用可能) |
サイズ | 131.3mm×96.4mm |
重量 | 658g |
ピクチャープロファイル | PP1〜PP11 |
モニター可動性 | バリアングルモニター |
連続撮影可能時間 | 不明 |
その他機能 | デュアルスロット 美肌モード フォーカスマップ ブリージング補正 |
製品名 | SONYα7III |
---|---|
マウント | E-mount |
価格 | 20万程度 |
センサーサイズ | フルサイズ |
画素数 | 約2420万画素 |
動画サイズ | 4K/30fps FHD/120fps |
bit数 | 8bit |
AF測距点数 | 693点(位相差検出方式) |
常用ISO感度 | 100-51200 |
ボディ内手ぶれ補正 | +5軸補正 |
瞳AF | あり |
サイズ | 約126.9(幅) x 95.6(高さ) x 73.7(奥行き)mm |
重量 | 約565g |
ピクチャープロファイル | PP1-PP10(Slog3対応) |
その他機能 | 防塵・防滴 チルト可動式液晶モニター カスタムボタン4つ デュアルスロット(UHS-Ⅱ対応) |