ATOMOS NINJA Vのセッティング〜初期設定方法等に関しての記事を先に読んで今回の記事を読むことをおすすめします。
【ATOMOS NINJA V】セッティングから動画撮影の初期設定方法を解説
もし、初期設定までお済みでしたら、今回の記事から読んでいただけたらと思います。
今回はATOMOS NINJA Vを使用した動画撮影時の使い方を画像を交えてわかりやすく解説しております。
また、NINJAⅤを使用する際には関連アクセサリーは絶対にあった方がいいです。
NINJA Ⅴは関連アクセサリーがあるのとないとではだいぶ使い勝手が変わってきますし、
場合によっては無いと使用できないので、こちらの記事も一度チェックしてみてくださいね。
ATOMOS NINJA V購入時に必要な機材+便利なおすすめアクセサリー
ATOMOS NINJA V 動画撮影時の使い方
・ATOMOS NINJA V 使い方
電源の入れ方・切り方
スリープモードの使い方
動画の記録方法
動画を再生する方法
カメラとモニター両方で動画記録する方法(Recコントロール)
モニターの明るさ調整
波形
フォーカスピーキング
ゼブラ表示
フォルスカラー
LUTs
画面拡大方法
シネマガイド
セーフティエリア設定
3分割を出す方法
ブルーだけ表示
アナモラフィックレンズ使用時の設定
オーディオ設定
電源の入れ方・切り方
電源の入れ方はモニター右側についている電源ボタンを1度短く押す事で電源が入ります。
電源がつきました。まだカメラと接続されていないですが、数秒待つことで接続されます。
接続されました。
・電源の切り方
電源を切る際にはバッテリーボタンをタップしましょう。
バッテリーボタンをタップしたらBatteryという項目の中の一番左の電源OFFボタンを4秒長押ししましょう。
これで電源を切ることが可能です。
電源をつけるボタンを押しても電源は切れないので注意してください。
スリープモードの使い方
スリープモードを使用する際は電源ボタンを短く1回クリックして下さい。
そうするとスリープモードとなる画面が短く表示されます。その後画面が暗くなります。
スリープモードを解除したい際は先ほど同様で電源ボタンを短く1回クリックして下さい。
動画の記録方法
動画を記録したい際は画面左下の赤丸をタップして下さい。
そうすると動画が記録されます。また、記録を終了したい際は同じく赤丸をタップして下さい。
動画を再生する方法
動画を再生する際は再生ボタンをクリックして下さい。
再生を終了したい際は左の赤丸(Recボタン)をタップすると再生が終了します。
カメラとモニター両方で動画記録する方法(Recコントロール)
カメラとモニターの両方とも動画記録したい際には設定をしなければなりません。
今回はSONYα7Ⅳで解説していきます。
メニューから外部出力を開きます。
そしてHDMI出力設定を開きます。
Time Code出力がデフォルトでは切になっているので入に設定しましょう。
入に設定。
次にRECコントロールを入に設定しましょう。
入に設定しました。
次はモニターの設定を行います。
左上の数字をタップしましょう。
TRIGGERをHDMIにタップして変更して下さい。
HDMIの右側がONになっていたら設定完了です。
これで同時記録が可能です。バックアップを取ることができるので必要に応じて設定して下さいね。
モニターの明るさ調整
屋外等の明るいところで撮影する際はモニターの明るさを明るくした方が見やすいです。
また、あまり明るくないところで撮影する際にはモニターの明るさを暗くしてもモニターは見えるので出来れば暗くしたほうがいいです。電池がよく持つためです。
モニターの明るさ調整をする際は右下のメニューボタンをタップしましょう。
Displayを選択すると明るさ調整が可能となります。
Lift:暗い部分
Gamma:中間部分
Gain:明るい部分
Backlight:全体の調整
右に調整すると画面が明るくなります。
左に調整すると画面が暗くなります。
必要に応じて画面の明るさを調整して下さい。
波形
波形は動画撮影の際に輝度やカラーがどのように出ているか参考にするグラフです。
波形の出し方:赤枠の部分をタップ
NINJA Ⅴで使用できる波形は大きく分けて3つあります。
まず一つ目は画面全体の輝度を見ることができる波形です。
赤枠をタップすると波形が左下に表示されます。
もう一度タッチしたら波形が消えます。
波形をタップすると波形が大きく表示されます。
一度タップすると波形画面が大きくなります。
もう一度タップするとさらに波形画面が拡大されます。
波形は0から100の間に収まるように撮影するのがおすすめです。
100以上になると白飛び、0以下になると黒つぶれしてしまいます。
RBGの輝度を分けて見たい場合は先ほどの波形ボタンの一つ右側をタップして下さい。
そうするとRBGの輝度がどれくらい出ているかわかります。
最後はベクトルスコープという波形です。
ベクトルスコープはRBGパレードのもう一つ右側のボタンです。
ベクトルスコープは色ごとの彩度の強さを見る事ができます。彩度がどれくらい出ているか見たい場合はベクトルスコープを表示させていきましょう。
全ての波形に共通して波形の見やすさを変える事ができます。
メニューボタンをタップします。
そして、一番左側にあるWaveformを選択します。
Opacityを調整すルト波形の背景の透明度の調整が可能です。
右に調整すると背景の透明度が低くなりますので背景が黒くなり波形が見やすくなります。
左に調整すると背景が薄くなります。
Brightnessでは波形の白く表示されている部分の透明度を調整することが可能です。
右に調整すると白い部分が濃く表示されます。
左に調整すると白い部分が薄くなります。
フォーカスピーキング
フォーカスピーキングでは画面のピントがあっている部分にカラー表示されます。
ピント合わせの補助となりますので、ぜひ活用していきましょう。
このカラー表示は好きなカラーに調整することが可能です。
赤枠内の部分をタップするとピーキング表示されます。
ピーキング表示の設定を変えたい際はメニューボタンをタップしましょう。
Focus Peakingから設定可能です。
左側の赤枠内のボタンでモノクロ表示したりしてピーキングしている部分を見やすくしたりすることが可能です。
一番左のボタンは通常のRBGが表示されているモードです。
現在は真ん中が適応されておりますが、モノクロモードです。
一番右のボタンでは画面全体が暗く表示されピーキングされている部分が浮き上がるように表示されます。
かなりピント合わせが行いやすくなります。
真ん中の設定ボタンではピーキング表示のカラーを変更できます。
一番右側のボタンではピーキングの太さを変更することが可能となります。
一番左が細く、右になるにつれて太く表示されます。
ゼブラ表示
ゼブラ表示は白飛びしないようにする際や適正露出に合わせたい際に参考になる表示です。
赤枠のボタンをタップする事でゼブラ表示されます。
メニューをタップする事でゼブラの数値を調整することが可能となります。
好きな数値に調整していきましょう。参考のゼブラ数値としては下記に記載しておきますので、参考にしてみて下さいね。
・環境別ゼブラ設定数値
白飛びを防ぎたい際のゼブラ設定:100%
被写体が暗くならないゼブラ設定:95%
人の肌を綺麗に映すゼブラ設定:70〜80%
ゼブラ表示の使い方が深く知りたい方はこちらの記事をチェックしてみて下さい↓
フォルスカラー
フォルスカラーは画面全体の輝度をカラー表示してくれる機能
赤くなっている部分:白飛びしやすい部分
紫の部分:黒潰れしやすい部分
上が明るく、下にいくにつれて暗くなっていきます。
極端に赤色や紫色にならないように調整していきましょう。
LUTs
LUTsを適応する前にLUT以外の規格も使用可能です。
通常はnativeになっておりますが、Rec709・HLG・PQ・LUTが選択可能です。
適宜使用している規格に合わせる事をおすすめします。撮影が行いやすくなります。
まずはSSDにお好きなLUTを入れていきましょう。
SSDをパソコンと接続します。
お好きなLUTをSSDに入れて下さい。
ドラッグ&ドロップで追加しました。
SSDにLUTを入れたら、モニターにSSDをセットしてLUTsを開きます。
まずはLUTを適応したい番号を選択し、1の左にある一番左のファイルをタップして下さい。
そうするとSSDに入れたLUTのcubeファイルがありますので、1に適応したいLUTを選択して下さい。
選択してもう一度タップするとLUTが適応されます。
このままではLUTはモニターに適応されていないので、LUTsの右となりにあるMonitorを開いてNATIVEからLUTに変更して下さい。
そうするとモニターにLUTが適応されます。
LUTを適応できるのは1〜8までの8つ適応可能ですので、好きなところに好きなLUTを適応させてみて下さいね。
CompareをクリックするとLUT適応前と後の比較ができます。
左がLUT適応していない状態で右がLUT適応後です。
During Recordをタップすると収録映像にLUTが適応されて書き込まれ、LUTの適用前に 戻すことができなくなります。
During OutputをタップするとHDMIのOUTから外部モニター等に繋いだ映像にLUTを適応する事が可能となります。
画面拡大方法
ピントがしっかり合っているか確認したい際に画面拡大を活用していきましょう。
画面拡大ボタンは虫眼鏡のボタンです。ここをタップすると画面が拡大表示されます。
右側の部分をなぞる事で拡大したい部分を選択することが可能です。
シネマガイド
アスペクト比を撮影時に変えて表示しておく事で編集時の失敗を防ぐことができます。
もしシネマティックな表現にしたい際にはアスペクト比を2:35に設定することをお勧めします。
InstagramやTikTok等の縦長の動画を作りたい際は9:16に
その他にも正方形にしたりと他のアスペクト比に設定もできますので、作成したいアスペクト比に設定して下さいね。
セーフティエリア設定
セーフティエリア:表示機器が異なっても映像が確実に表示される範囲のこと
テレビ等のモニターでは表示されない部分があります。そのような際でもセーフティエリア内であればどのモニターでも基本的に表示されるエリアとなります。
セーフティエリアマーカーは、セーフティエリアアイコンを一度タップするとアクションエリア、もう一度タップするとタイトルセーフエリアで表示されます。
アクションエリア:画面の97.5%以内
タイトルセーフエリア:画面の95%以内
テロップを入力する際はタイトルセーフエリア内に配置するのが望ましいです。
その為、かなり重要な情報はタイトルセーフエリア内に配置して撮影をしていきましょう。
ワンタップでアクションエリアが表示されます。
そしてもう一度タップすると外側がアクションエリア、内側がタイトルセーフエリアが表示されます。
3分割を出す方法
3分割線を表示する事で構図の参考になるので設定するのをお勧めします。
3分割線の表示方法はアスペクト比のボタンをタップしていくと表示されます。
ブルーだけ表示
ノイズがどれくらい出ているのか確認する際に使用します。
ノイズを確認する際はこのブルーだけ表示のボタンをタップして確認して下さい。
アナモラフィックレンズ使用時の設定
アナモラフィックレンズ使用時はお使いのレンズに合わせて倍率を変更して下さい。
オーディオ設定
収録中の音声を聞きたい場合はヘッドフォンマークをタップして下さい。
収録したい音声のチャンネルをRECボタンで記録する事が可能となります。
複数の音声チャンネルを収録したい際は音声を記録しているチャンネルを全てRECボタンを押して下さい。
Gainで音量調整が可能となります。基本的に声を録音する際は-12dB程度に合わせるのが良いと言われております。
※HDMIケーブルからの音声ではゲイン調整はできません。HDMIケーブルを介す場合はカメラ側でオーディオ設定を行いましょう
NINJA Ⅴのマイク入力は電源供給されているダイナミックマイクのみ対応です。オーディオはマイクレベルとして設定していく必要があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はATOMOS NINJA Vを使用した動画撮影時の使い方を画像を交えてわかりやすく解説していきました。
ATOMOS NINJA Vの細かな使い方を解説した記事はあまりないので、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
また、ATOMOS NINJA Vのその他の記事も気になるものがあればチェックしてみて下さいね。
ATOMOS NINJA V購入時に必要な機材+便利なおすすめアクセサリー
最後まで見ていただきありがとうございました。