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DaVinci Resolve

【DaVinci Resolve】カラー調整時のスコープの見方

DaVinci Resolveを使った事がない方や初心者の方向けにDaVinci Resolveの使い方講座を行っております。

 

順序立てて解説していきますので、とてもわかりやすく参考になるかと思います。

 

今回の章ではDaVinci Resolveのカラー調整時のスコープの見方・使い方を解説しております。

カラーの勉強をする際にこちらの本を結構参考にしており、かなりおすすめですので、

気になる方はチェックしてみてくださいね。

 

DaVinci Resolve スコープの機能紹介

まずは簡単に機能紹介から行います。

赤枠内のパレードの隣のチェックをクリックすると、スコープの5種類を選択可能です。

次に設定をクリックしてみましょう。

設定をクリックするとさまざまな設定を行うことが可能です。ここに関してはまた後ほど詳しく解説していきます。

拡大をクリックすると、スコープが拡大されてみやすくなります。

拡大されました。デフォルトでは4つのスコープが表示されます。

シングルビューという項目をクリックすると、スコープが1つ表示されます。

デュアルビューをクリックするとスコープ表示が2つになります。

最後に4つに戻したい場合はその隣の項目をクリックしましょう。

どこの場所にどのスコープを表示するかも自由にカスタマイズ可能です。

DaVinci Resolve スコープのおすすめ初期設定

クオリファイアーのフォーカスを表示

最初に設定しておくとおすすめなのがクオリファイアーのフォーカスを表示です。

クオリファイアーのフォーカスを表示をチェックしておくと、例えば、映像の中の空を選択します。そうすると、スコープ上にその空の色情報がリアルタイムで表示されます。

その為、どこを調整したらどの色の部分が調整できるかがわかりますので、便利です。

白い部分を選択しても同様に表示されます。

グリッド

デフォルトではグリッドが薄くて見づらい為、グリッドの明るさを明るくしましょう。

右に調整することでグリッドが明るくなって濃くなります。

参照レベルを表示

まずはビデオレンジとフルレンジの話を簡単に解説していきます。この項目は細かく解説するとその記事になるぐらいの内容となってしまうので、ポイントだけ解説しておきますね。

 

・Video range(ビデオレンジ)
16 – 235 : 8bit, 64 – 940 : 10bit

・Full range(フルレンジ)
0 – 255 : 8 bit, 0 – 1023 : 10bit

 

書き出しの際にビデオレンジはProres422HQ,H264(.mp4.mov),H265(HEVC)等が該当します。

フルレンジでは、DPX,TIFF,Prores4444等が該当します。

 

基本的にビデオレンジでの書き出しが一般的ですので、その範囲内の64〜940で調整するのをおすすめします。

もし0〜1023で調整したとしても対応していないコーデックの場合は書き出しの際に64〜940で書き出されるので、0〜1023で編集した場合は思っていた色味・明るさとは少し異なって書き出されるかもしれませんので、注意が必要です。

しかし、フルレンジで対応しているカメラや書き出し方法ができる方はもちろんフルレンジでの編集・書き出しを行なった方が当然色合いや明るさ等も綺麗に映し出されるので、フルレンジで行なってください。

 

あとは映像を見るモニターがフルレンジに対応しているかが重要です。もしビデオレンジのみでした対応していない場合は、ビデオレンジでの再生となります。

この点に関しては、わかりませんが、最近のテレビとかはフルレンジ対応が多くなってますので、コーデックがフルレンジ対応でしたら、フルレンジでの調整でいいかと思います。

 

ビデオかフルレンジの選択は設定→ビデオモニタリング→データレベルにありますので、こちらでどちらのレンジを選択するか決めてください。筆者はビデオレンジで行なっております。

次に先ほど解説したレンジ設定を行なっていきます。

まずは最小値の設定から。

最小値のところを64と入力。そうするとスコープ上に64の数値が白いグリッドとして表示されます。その範囲内で調整することでビデオレンジでの調整が可能となる訳です。

次に最大値に940と入力してスコープに白いグリッドを表示していきましょう。

ちなみに参照レベルを表示にチェックがついてないと表示されませんので、こちらの項目にチェックしておきましょう。

チェックするとグリッドが表示されます。

ちなみにですが、デフォルトの波形スケール形式は10bitですが、12bitやパーセンテージに変更することも可能です。

ビデオレベル:放送規格に準じた画質表示可能なレベル
データレベル:撮影で取得したすべての色情報データレベル

スコープに表示するのは基本的にデータレベルスコープで表示するのをおすすめします。

パーセンテージに変更した場合は0〜100%の表示に変更されます。

 

では、実際にそれぞれの項目の見方を解説していきます。

DaVinci Resolve パレードの見方

パレードは赤・緑・青の色を個別に調整する際に便利なスコープです。

また、ホワイトバランスの調整や輝度調整時もかなり役に立ちます。

画面右上の赤い点とスコープ上の横軸は映像と一致します。

横軸は映像の位置で縦軸は輝度を表しております。

映像上の手に合わせて見ると、赤・緑・青の横軸は映像と同じで真ん中、縦軸は輝度が高いので、高めのところに印が付いております。

画面左の暗い建物にカーソルを合わせると、赤・緑・青の横軸は左側、縦軸は輝度が低いので、下側に表示されております。

このようにどの色がどの輝度レベルで表示されているか簡単にわかりますので、かなり便利です。

 

赤が強い映像ですと、パレードの赤が上に上がります。

その際は赤をカラー補正機能で調整しホワイトバランスを調整していきましょう。

あとは、輝度レベルを上960下64に調整していくと輝度調整もOKです。

基本的には1023と0を超えると白飛び・黒潰れする数値になりますので、その範囲内での調整をしてください。

赤・緑・青を調整したい場合はRGBを選択してください。

YRGBを選択するとY(輝度)・R(赤)・G(緑)・B(青)が表示されます。

 

DaVinci Resolve 波形の見方

波形も映像上の輝度や色調整が分かりやすくできる調整ツールです

パレードと同様で横軸は映像の位置、縦軸は輝度を表しております。

服に合わせると波形上にも横軸は映像と同様に表示されます。

暗い建物に合わせると波形上の左下に赤・緑・青の丸で表示されます。

RBGを選択すると赤・緑・青が波形上に表示されます。

Yを選択すると輝度のみが表示されます。

RBGが赤くなっているとRBG全てが波形に表示されます。

Rのみを選択すると赤のみが波形上に表示されます。個別に調整したい際は便利です。

R・Gを選択すると赤と緑が表示されます。このようにBを選択すると青のみが表示されたり、表示したい部分を選択しましょう。

 

DaVinci Resolve ベクトルスコープの見方

ベクトルスコープは彩度・色相調整の際に便利なツールです。

ベクトルスコープはR(レッド)・M(マゼンタ)・B(ブルー)・C(シアン)・G(グリーン)・Y(イエロー)が表示されており、映像のどの位置に色情報があるか分かります。

空を選択するとベクトルスコープ上に丸でその色情報が表示されます。

服は黄色と赤よりに波形が伸びてます。

設定画面でグリッドを調整したりすると見やすくなります。

スキントーンインジケーターを表示にチェックすると、肌の色調整の際に便利なので、チェックしておくことをおすすめします。

ベクトルスコープは中央に位置するほど映像の色バランスが取れた状態となります。

上に調整したら、マゼンタよりになりました。

真ん中に戻すと映像の色味が戻ります。色相調整時もベクトルスコープは有効です。

彩度を上げると、ベクトルスコープの波形が大きくなります。

逆に彩度を下げるとベクトルスコープの波形が小さくなります。

映像・スコープを見ながら適度な彩度に調整していきましょう。

彩度調整の際は後ほど紹介するCIE色度と合わせて表示すると行いやすいですよ。

Rec.709で記録した動画でしたらRec.709内に収まるように調整しながら、ベクトルスコープも見ながら調整するのをおすすめします。

DaVinci Resolve ヒストグラムの見方

ヒストグラムはグラフで赤・緑・青の輝度情報がどれくらいの数値にあるかわかるスコープです。

縦は輝度を表しております。

RGBを選択すると赤・緑・青が表示されます。

YRGBを選択すると輝度情報が追加されます。

空の部分を選択すると、白い線が赤・緑・青に表示されますので、どこに赤の輝度情報があるかが分かります。緑・青でも同様です。

 

DaVinci Resolve CIE色度の見方

CIE色度では、彩度調整の際に便利なスコープです。

撮影した素材がRec.709でしたら、Rec.709の三角に収まるギリギリぐらいに調整すると彩度がちょうど良くなります。

三角をこえるような感じになると彩度が高すぎて違和感のある映像となります。

また、Rec.2020で撮った素材は他の色域表示からRec.2020を選択するとRec.2020の三角が表示されます。

他にもさまざまな色域がありますので、撮った素材に合わせてCIE色度をみていきましょう。

三角を越える彩度調整をした場合は映像の彩度が強すぎて違和感があります。

三角内ギリギリに収まるように調整した場合は彩度がちょうど良くなっているのがわかるかと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

 

今回はDaVinci Resolveのカラー調整時のスコープの見方を解説致しました。

 

カラー調整時に実際の画面を見ながら調整することは大事ですが、スコープを使用することでさらに精度の高いカラー調整が可能となりますので、なるべくスコープを使用してカラー調整ができるようにしていきましょう。

 

カラー調整をとことんこだわってやっていきたいという方は、カラー調整に特化したコントロールパネルを使用する事をおすすめします。

カラー調整を行うプロのほとんどはこういったコントロールパネルを使用してカラー調整をおこなっております。

本当に細部までこだわろうと思った際にマウスでは限界があります。

その為、細部までこだわってカラー調整をしたい方やカラー調整の時間短縮をしたいという方は購入して損はないかと思います。

気になる方は商品チェックしてみてくださいね。

 

最後まで見ていただきありがとうございました。

 

次の章では、DaVinci Resolveのノードの基本的な見方・使い方を解説していきます。

【DaVinci Resolve】ノードの基本的な見方・使い方

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