初心者の頃はホワイトバランスをあまり気にせずに撮ることが多いと思います。
ホワイトバランス以外にもF値・シャッタースピード・ISO感度・焦点距離・フォーカス・構図・構成等々かなり撮影時に意識しなければならないことが多くあります。
ホワイトバランスも映像においてかなり重要な役割を担っていますが、実際は意識して撮っている方はあまり多くはない印象です。
ホワイトバランスを意識することで映像レベルがかなり上がりますのでぜひ少しでも意識して撮影してもらえたらと思います。
今回はSONYα7IIIを使用した動画撮影時のホワイトバランスの設定方法・使い方を解説していきます。
ホワイトバランスとは
ホワイトバランスとは:光源が異なり色味が異なるような撮影場面でも白を白く写すための機能
簡単に説明すると、
撮影環境により太陽の光・屋内の蛍光灯・照明のライト等の色味の異なりますよね。
そのようなライトの色味の違いによって例えばブルーっぽいライトだと本来白であるものがブルー色に写ってしまいます。
その撮影環境に合わせて本来白であるものをホワイトバランスの設定によって白く映していくのがホワイトバランスの役割となります。
ホワイトバランスの役割:屋外撮影や屋内撮影等のどの光源下でも本来の色味に調整する為にある
色温度とは
色温度とは:光の色合いを数値で表したもの(K:ケルビン)
ホワイトバランスでは、この色温度の調整を行い適正な色合いに変えていきます。
・一般的な色温度の参考数値
太陽光:5500K
白熱電球:3000〜3500
色温度が高くなると赤みが増し、色温度が低くなると青みが増します。
実際にどのように色みが変化しているか見てみましょう。
このように同じ光源下でもホワイトバランスが変化すると色味が変わってきます。
SONYα7III ホワイトバランスの取り方・設定方法・使い方
初心者の頃はホワイトバランスはオートでも良いですが、なるべくならホワイトバランスは基本的に撮影環境が変わる度にマニュアルで数値を調整し合わせていくようにするのがベストです。
なぜなら、ホワイトバランスは撮影環境によってオートにしていると同じ空間でも色味が変化してしまうからです。
そうなると同じ映像の中で色味が変わっていると違和感がありますし、後々の編集もかなり大変になります。
ホワイトバランスの取り方
白の紙やなんでも白いものであれば合わせることができますので白い物を用意しておきましょう。
そして、撮影環境が変わる度にホワイトバランスをその白いもので合わせていきます。
この際の注意点としては白い物でも赤味の強い白もあれば青味の強い白もありますので、なるべく純粋の白を選択するのが好ましいです。
ホワイトバランスをマニュアルで設定する際のおすすめはグレーカードです。
グレーカードを使用すれば正確に白を取ることが可能となりますので、一枚は持っておくと良いでしょう。値段もそこまで高いものではないので一つ持っておくことをおすすめします。
おすすめのグレーカードを載せておきますね。
ホワイトバランスの設定・使い方
ホワイトバランスはよく使用しますのでカスタムキーに設定しておくのをおすすめします。
カスタムキーに設定する方法はメニュー→操作カスタム1→カスタムキーを選択。
筆者はカスタムキーの中央ボタンにホワイトバランスを選択しております。
ホワイトバランスは主にオート・太陽光・日陰・曇天・電球・蛍光灯・マニュアル(色温度・カラーフィルター)があります。
撮影環境下によって上記プリセットがあります。基本的にはマニュアルでの撮影が好ましいです。
ホワイトバランスをマニュアルで設定する方法
ホワイトバランス:色温度・カラーフィルターを選択します。
右に移動すると数値(K:ケルビン)を調整することが可能です。
さらに右に移動するとカラー調整が可能となります。
ホワイトバランスにはカスタムセットという機能があり、カスタムセットを使用すると簡単にカメラに白を合わせることが可能となります。
・SONYα7Ⅲ カスタムセット方法
カスタムセットとは:ホワイトバランスを自動で合わせてくれる機能
ちなみにカスタムセットは登録呼び出しモードでは使用できませんので、他のモードに変更しておきましょう。
M・S・A・Pのどれであっても使用できますので、カスタムセットを使用する際はこのどれかを選択していきましょう。
選択できるようになりましたのでカスタムセットをしていきましょう。
◯の中に用意していた白色のものを合わせていきましょう。
白色のものに合わせて
カメラの中央ボタンをクリックします。
そうすると自動でホワイトバランスを取ってくれます。
色温度は5800K・カラーはG-M:M3となりました。
今回とったホワイトバランスをカスタムに保存できます。
カスタム1に登録しましたので、これで先ほど取ったホワイトバランスをいつでも呼び起こすことが可能となりました。
このように、撮影環境が変わるごとにグレーカード等の白いものを合わせてホワイトバランスを取っていきましょう。
そうすれば、ホワイトバランスは撮影環境に応じて綺麗に合わせることが可能となります。
ホワイトバランスをオートで撮るデメリット
・ホワイトバランスオートのデメリット
映っているものによってホワイトバランスが変わってしまう。
例えば、同じ画角内に白い物が多かったり、ライトの当たり具合等の環境が少し異なるとホワイトバランスが微妙に変わってきたりします。
そのような場面ではやはりマニュアルで設定するのをおすすめします。
他にも、夕日を撮っている際に空の赤味が補正される事があります。そうなると雰囲気が台無しになってしまうので、そのような場面ではホワイトバランスは少し高めに設定することがおすすめです。
撮影環境によってホワイトバランスを設定していきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はSONYα7IIIを使用した動画撮影時のホワイトバランスの設定方法・使い方を解説していきました。
そのほかのSONYα7Ⅲの記事も気になるものがあればチェックしてみてください。
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