測光モードというのは画面のどの部分の明るさを測るのかを決めるモードです。
この測光モードをうまい具合に使用することで映像の質が高くなります。
全てマニュアルで撮影する際は測光モードを使用しません。しかし、一つでもオートで撮影する際はこの測光モードを使用します。
今回はSONYα7Ⅲを使用した動画撮影時の測光モードの設定方法・使い方を解説していきます。
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SONYα7Ⅲ 測光モードとは(特徴・メリット・デメリット)
測光モードとは:画面のどの部分の明るさを測るのかを決めるモード
SONYα7Ⅲの測光モードは5種類あります。
・マルチ
・中央重点
・スポット
・画面全体平均
・ハイライト重点
まずはそれぞれの特徴とメリット・デメリットを解説いたします。
・マルチ
特徴:画面全体を細かく分割し、バランスよく適切な露出に合わせてくれるモード
メリット:全体的に光が当たっていると綺麗に露出を合わせてくれる
デメリット:画面内に明るい範囲が多くしめる場合は画面は暗く合わせられる。逆に暗い範囲が多いと明るい画面になる
・中央重点
特徴:中央付近の色・明るさを測光する
メリット:画面中央に被写体がある時は露出が綺麗に合う
・スポット
特徴:被写体の一部分のみを測光する。
メリット:逆光の際等の暗くなる場面等で使用すると、露出があう(測光位置は被写体に合わせる)。逆に明るい部分をスポットで測光すると画面全体が暗くなる。明暗差が大きくてもピンポイントでその部分に露出を合わせてくれる。
・画面全体平均
特徴:画面全体を平均的に測光するモード
メリット:構図や被写体に関係なく露出は変化しにくい
・ハイライト重点
特徴:画面内の明るい部分を重点的に測光するモード。
メリット:白飛びを抑えてくれる。
SONYα7III 測光モードの設定方法・使い方
筆者は動画撮影時の測光モードは中央重点で撮影することが多いです。
中央重点にしておき、露出の明暗差が激しい場面ではAELロックで露出を固定して撮ります。
そうすることで明暗差が激しい撮影環境でも露出が固定されたまま撮影することが可能となります。
動画撮影時は他にもマルチ・中央重点・スポットを選択することが多いです。
まず測光モードは撮影時にすぐに使用できるようにカスタムキー設定をしておくことをおすすめします。
・カスタムキー設定方法
メニュー→カスタムキーを選択
筆者はカスタムキーの下ボタンに測光モードを設定しております。
下ボタンを押すと測光モードが開かれます。
測光モード選択画面です。
まずはマルチから見ていきましょう。
マルチでは画面全体の明るさで測光されます。
画面全体に占める割合が明るいところが多いとと暗くなり、暗いところが多いと明るくなる傾向にあります。
ちょうど良い光の当たり方の時はマルチを選択すると良いでしょう。
次は中央重点です。
中央重点は中央の明るさを感知し露出を調整してくれます。
下記画像のように白いところに合わせると画面全体がやや暗めになりますが、露出としてはちょうど良い感じですね。
暗いところに合わせるとやや周囲が明るくなりました。
暗いところでも明るいところでも周囲の露出はそこまで大きく変わらないので、割と使いやすいモードかと思います。
逆光撮影時でも綺麗に撮影することができるのでおすすめです。
スポットでは、基本的には先ほどの中央重点と同じように中央の露出に合わせて調整されます。
ただ、中央重点より周囲の露出がおおきく変わりますので、周囲の露出が白飛び・黒潰れしやすいので撮影には注意が必要です。
かなり強い逆光撮影とかでは撮影しやすいのでそのような撮影時はおすすめのモードです。
暗いところに合わせた場合。
基本的な使い方等の解説はこれで終了です。
この後は測光モード+αの撮影ワンポイントテクニックを解説します。
測光モードを選択し露出を合わせた際に明暗差が激しい撮影時はどのモードを使用しても結構ムラが出たりします。
そのような際にはAELロックを使用して撮影するのをおすすめします。
AELロックは再押しAELロックを使用するのがおすすめです。
筆者はAELボタンに振り当てております。
使い方は、露出を合わせたいところに合わせた後にAELロックを押します。
そうすると先ほどロックした露出からどこに合わせても露出が変わることなく撮影できます。
測光モードと合わせて知っておくことをおすすめするのがスポット測光位置です。
これからスポット測光位置の使い方を解説していきます。
スポット測光位置の使い方
スポット測光位置とは:測光位置を決める機能
スポット測光位置は元は中央の設定になっていますが、状況に応じてフォーカス位置連動にすると良いです。
フォーカス連動位置に設定すると、中央はフォーカス位置が変わっても連動せず、ずっと中央で測光されます。
連動にするとスポット測光位置がフォーカスエリアに合わせてくれます。それによって、合わせたい測光位置に適切な露出を合わせることができます。
スポット測光位置はメニュー→露出2にあります。
中央・フォーカス位置連動の2種類あります。
フォーカス位置連動にするとフォーカスを合わせたところに測光されます。
動画撮影時はどちらのモードでも良いですが、個人的にはフォーカス位置連動に設定しておくのをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はSONYα7Ⅲを使用した動画撮影時の測光モードの設定方法・使い方を解説していきました。
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