動画撮影時に外部モニターがあるとかなりモニターが見やすくて撮影しやすいです。
動画撮影を本格的にされている方は基本的に外部モニターを使用していることがほとんどです。
今回はカメラに最適な外部モニターの選び方とおすすめモニターを紹介しております。
モニター選びに迷っている方は参考になる内容かと思いますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
なぜ動画撮影時に外部モニターを使用するのか
・モニターを使用する理由
カメラのモニターは小さい
日中撮影時はカメラモニターでは見えにくい
・カメラのモニターは小さい
カメラについているモニターは言葉の通り小さいです。
別売りの外部モニターを使用することでモニターが大きくなる事で見やすくなるので撮影しやすくなります。
また、クライアントさん等に見てもらう際に見やすくなるのも外部モニターを使用する良いところです。
・日中撮影時はカメラモニターでは見えにくい
日中の明るい撮影時は、カメラのモニターでは輝度(明るさ)が足りなくて、かなり見えにくいです。
カメラの性能によってはモニター輝度が高いものであれば見えますが、基本的に外部モニターの方が性能は高く見やすいです。
外部モニターがあることで日中の撮影時でもモニターを見て映像制作を行うことができ、より正確に高品質な動画を作ることができます。
他にも細かな点はありますが、主にはこのような2つの利点から外部モニターを使用することをおすすめします。
次にカメラに最適なモニターの選び方を解説していきます。
カメラに最適なモニターの選び方
・モニターを選ぶポイント
①端子の確認
②解像度
③液晶の明るさ
④コントラスト比
⑤モニターサイズ
⑥サイズ・重量
⑦バッテリー容量
⑧操作性
筆者が考えるモニターの選び方には主に8つのポイントがあります。それは上記の8つです。
これからそれぞれのポイントをわかりやすく解説していきます。
①端子の確認
まずはお使いのカメラの端子を確認しましょう。
カメラから出力される信号フォーマットがモニターの信号フォーマットと一致していない場合はモニターを使用することはできません。
基本的にはカメラの出力端子は“HDMI”か”SDI”であることがほとんどです。
それ以外の出力しかないカメラであれば、モニター選びも慎重にしなければ使えないことが多いと思いますので、しっかり確認して購入しましょう。
②解像度
液晶モニターももちろん解像度があります。
解像度は高ければ高いほどより映像が繊細に映りますので、モニターで映し出される映像も綺麗になります。
できれば1920×1080p以上あるのが理想です。
③液晶の明るさ
液晶の明るさは、nit(ニット)で表されます。
nit(ニット)とは:輝度を数値で表したもの
nitが高ければ高いほど明るく綺麗に色鮮やかに映ります。
nitは国際単位系で同意義でcd/m2(カンデラ)という単位があります。
基本的にはどちらかの数値が記載されておりますので参考にして見てください。
1nit(nit)=icd(カンデラ)
nitの平均的な数値は、
屋内のデジタルサイネージの場合は「350~700cd/m2」程度の明るさが目安
屋外用のデジタルサイネージの場合「700~3000cd/m2」程度の明るさが目安
上記数値を目安に屋外で使用するモニターnitは最低1000以上のものを選択するのがベストです。
④コントラスト比
コントラスト比とは:モニターに表示される映像の最も明るい部分と最も暗い部分の輝度の差がどれぐらいであるかの比率のこと
最も明るい部分は白色
最も暗い部分は黒色
つまりこのコントラスト比が高ければ高いほどモニター上で見える映像にコントラストがしっかりとついて見えるということです。
超簡単に説明すると映像が薄く映るのではなくクッキリと映るってことですね。
・コントラスト比の見方
500:1とか1000:1で記載されております。
左の数値(500)は白を表していて、右の数値は黒(1)を表しております。
つまり、500:1より1000:1の方がより映像がクッキリ映るということですので、コントラスト比の性能が高いと言えるでしょう。
できる限りこのコントラスト比は高い方が良いですが、高くなればなるほど価格も高くなるので、そこはどこまでの性能が必要かによって決めてください。
コントラスト比のおすすめは1000:1以上です。
⑤モニターサイズ
モニターサイズはジンバルに乗せて撮影をする際はあまり大きいと重量が重くなる分、ジンバルの耐荷重の問題やバランス調整の点から好ましくありません。
モニターのサイズは基本的にinch(インチ)で表現されます。
ジンバル撮影で使用する際には5inch・5.5inch・6inch程度のモニターを使用することをおすすめします。
カメラのサイズにもよりますが、業務用のかなり大きいカメラを使用する際には7inchのサイズのモニターもおすすめです。
⑥サイズ・重量
モニター自体のサイズは厚さがなるべく薄くてコンパクトなタイプがジンバル撮影時等の撮影をする際に邪魔にならなくて良いでしょう。
重量に関しては軽ければ軽いほど良いですが、良いモニターになるとある程度の重量は必要となります。
⑦バッテリー容量
基本的にモニターはバッテリー駆動です。
その為、モニターで使用するバッテリーがどれくらい撮影できるのかは確認しておいた方が良いでしょう。
予備バッテリーは必ず持っておいた方が良いですが、モニターによってはカメラと接続すると給電可能なタイプもありますので、その点も確認しておくと良いですね。
⑧操作性
操作性に関しては、タッチモニター対応かどうかが一番大きなポイントです。
モニターはスマホみたいに直感的な操作ができると圧倒的に操作がしやすいです。
タッチモニターがついているモニターを選ぶことを個人的にはおすすめします。
まとめると
・モニターの選び方
①端子の確認
②解像度:1920×1080p以上
③液晶の明るさ:最低1000nit以上
④コントラスト比:1000:1以上
⑤モニターサイズ:基本的には5・5.5・6inch
⑥サイズ・重量:軽量・コンパクト
⑦バッテリー容量
⑧操作性:タッチモニター対応か
この点をしっかり見てモニターを選ぶことをおすすめします。
では、次にカメラにおすすめのモニターを紹介していきます。
カメラに最適なおすすめモニター
・カメラに最適なおすすめモニター
Desview R6 5.5inch
Port Keys LH5P 5.5inch
ATOMOS NINJA V
FEELWORLD LUT7 7inch
Desview R6 5.5inch
価格 | 31000円程度 |
対応端子 | HDMI1.4 |
解像度 | 1920×1080 |
液晶の明るさ | 2800nit |
コントラスト比 | 1000:1 |
モニターサイズ | 5.5inch |
長さ・厚み | 151.4×89.1×24.55mm |
重量 | 240g |
バッテリー容量 | NP-F550/NP-F750/NP-F970とE6バッテリーに対応。また、カメラからの充電可能。 |
タッチモニター対応 | ◯ |
解像度・液晶の明るさ・コントラスト比等の基本性能はかなり高いモニターです。
屋外の撮影でもモニターフードがなくてもそのまま使用できる超輝度性能を持ち合わせております。
また、LUTファイルを適応させて撮影もできますし、撮影補助機能も優れております。
撮影補助機能としては、波形・ヒストグラム・ベクトルスコープ・偽色・ピーキングフォーカス等の機能を備えております。
HDMI信号の入出力では4Kまで対応しているので、大体どのカメラでも高画質な映像表示をすることが可能です。
また、3.5mmのヘッドフォンジャックがついておりますので、リアルタイムに音を聞きながらの撮影もすることが可能となっております。
他にも様々な特徴がありますが、解説するとかなり長くなってしまいますので、後の詳細は商品ページからチェックし見てください。
【同梱物】
Desview R6モニターx1
シューマウントx1
ミニHDMIケーブルx1
マイクロ HDMIケーブルx1
SDカードx1
集塵布x1
値段は結構張りますが、その分性能はめちゃめちゃ高いので、かなりおすすめできるモニターです。
Port Keys LH5P 5.5inch
価格 | 48000円程度 |
対応端子 | HDMI |
解像度 | 1920×1080 |
液晶の明るさ | 1700nit |
コントラスト比 | 1000:1 |
モニターサイズ | 5.5inch |
長さ・厚み | 14.4 x 11.5 x 2.8 cm |
重量 | 250g |
バッテリー容量 | ソニーNP-F970 / F960 F750 / F550。また、カメラからの充電可能。 |
タッチモニター対応 | ◯ |
ディスプレイのbit数は10bitに対応しており、最大の明るさは1700nitまで対応しておりますので明るい日中の撮影でも十分な性能を持っております。
タッチパネルやLUT対応しており、Fnボタンにカスタムキー設定が可能となっております。
他にもカメラコントロール機能がついていて、モニターからF値やシャッタースピード・ISO感度等の細かな調整が可能となっております。
BMPCCだけはBluetoothからコントロール可能ですので、BMPCCをお使いの方はかなり嬉しいですね。
また、作りはアルミ製でしっかりしております。
その他詳細は商品ページよりチェックして見てください。
【同梱物】
LH5Pモニターx1
ストレートからエルボーへのDC電源ケーブルx1
ショートヘッドアンテナx1
直角アンテナx1
TYPE-Cコントロールケーブルx1
USBディスク(ユーザーマニュアルを含む)x1
ケースx1
ATOMOS NINJA V
価格 | 85000円〜90000円程度 |
対応端子 | HDMI,SATA |
解像度 | 1920×1200 |
液晶の明るさ | 1000nit |
コントラスト比 | 1000:1 |
モニターサイズ | 5.2inch |
長さ・厚み | 151×91.5×31 mm |
重量 | 320g |
バッテリー容量 | ソニーNP-Fシリーズ。また、カメラからの充電可能。 |
タッチモニター対応 | ◯ |
値段は一番高いですが、その分性能はピカイチです。
本当に仕事としてモニターを使用していきたい方向けの超高性能なモニターです。
カメラのセンサー出力4K60p10bitの映像を直接モニターに映し出すことが可能。
また、proRes RAW収録にも対応しております。
基本的に他のモニターでできてこのモニターできないことはないと思って良いでしょう。
値段が高すぎるのだけがネックです。本当にいいモニターをお探しの方はこちらのモニターをおすすめします。
FEELWORLD LUT7 7inch
価格 | 33000円程度 |
対応端子 | HDMI |
解像度 | 1920×1200 |
液晶の明るさ | 2200nit |
コントラスト比 | 1200:1 |
モニターサイズ | 7inch |
長さ・厚み | 22.4 x 16.2 x 8.2 cm |
重量 | 960g |
バッテリー容量 | ソニーNP-Fシリーズ。また、カメラからの充電可能。 |
タッチモニター対応 | ◯ |
かなり便利な機能として自動で明るさを調整してくれる機能がついております。
この機能を使えば、自分で輝度調整せずともモニターが自動で環境の明るさを感知し、輝度調整を行なってくれます。
最大輝度は2200nitですので、基本的にかなり明るい日中の撮影でも十分見やすくなります。
名前に入っているぐらいですので、もちろんLUTを当てた状態で撮影することができますし、他のモニターと比べてモニターサイズが大きいので見やすいという点ではこのモニターが一番でしょう。
しかし、モニターが大きいことによるデメリットは先ほど解説した通りですので、その点を踏まえた上で購入を検討すると良いですよ。
バッテリースロットは2つ背面についておりますので、基本的にバッテリー切れになることはないです。
他にもかなり多くの機能がついておりますので、詳細は商品ページから見てくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、カメラに最適な外部モニターの選び方とおすすめモニターを紹介していきました。
外部モニター選びに迷っている方にとってかなり参考になったのではないでしょうか。
今回紹介したモニターは全ておすすめの商品ですので、どれを購入しても間違いないでしょう。
最後まで見ていただきありがとうございました。