夜間等の暗所での動画撮影時にはカメラ設定や撮影時のポイントがいくつかありますが、初心者の頃はどう設定したらいいかわからないという方は多いかと思います。
夜間撮影時は光量が足りないことが多いので、カメラ設定や撮影時のポイントを抑えておく必要があります。
写真撮影とはまた夜間撮影時のポイントは変わってきますので、もし夜間に動画撮影をしたいという方は今回の記事を参考にしてもらえたらと思います。
今回は夜間等の暗所での動画撮影時のカメラ設定・撮影時のポイントを解説していきます。
夜間等の暗所での動画撮影時のカメラ設定
・夜間等の暗所での動画撮影時のカメラ設定
撮影モードは「Mモード」を使用
フレームレートは基本的には24pで撮影し、スローモーションを取り入れたい場合のみ60fpsに設定する
F値はなるべく低くする
ISO感度はノイズが出ない範囲を上限に設定する
夜間等の暗所での撮影時は光量が足りない事が多いので、なるべくカメラの設定からノイズが出ないように設定していく必要があります。
今回は4つのカメラ設定のポイントを解説しております。どのカメラをお使いの方にも共通する内容ですので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
撮影モードは「Mモード」を使用
まず、撮影モードは「Mモード」を使用していきましょう。
「Mモード」はマニュアル設定という事です。
「Mモード」に設定した方が夜間撮影時には適しておりますので、まずは設定し、他の設定を行っていきましょう。
フレームレートは基本的には24pで撮影し、スローモーションを取り入れたい場合のみ60pに設定する
夜間の撮影時のフレームレートは基本的に24pに設定して撮影しましょう。
スローモーションにする際のみ60pもしくは120pに設定し、それ以外は24pで撮影した方がいいです。
なぜ夜間撮影時に24pに設定するかというと“光を取り込む量が多いから”です。
もしフレームレートを60pに設定した場合はシャッタースピードを120に設定しなければならないので、24pの場合と比べて取り込む光の量が減ります。
この事から夜間撮影時はフレームレート24pに設定するのがベストです。
しかし、どうしてもスローモーション撮影を行いたい場合は60pに設定して撮影をしましょう。
F値はなるべく低くする
光を取り込む量を増やす設定として次はF値を低くするというのがポイントです。
F値を低くする事で得られる効果は「取り込む光の量を増やす」という点と「背景をボカしやすくする」という点が大きく分けてあります。
暗所撮影時は基本的に光の量自体が少なくなりますので、取り込む光の量を増やすために、F値をなるべく低くして撮影するのがベストです。
ISO感度はノイズが出ない範囲を上限に設定する
最後は、ISO感度の調整です。
ISO感度は取り込んだ光の量をカメラ側で増幅させる機能です。
光の量を増幅させる機能ですので、カメラの性能によってISO感度を上げれる範囲が変わります。
ISO感度の最大値が高ければ高いほど、増幅させられる機能は大きくなります。
例えばSONYα7ⅢやSONYα7ⅣではISO感度の最大が51200です。最大が51200だとしても51200まで上げるとノイズだらけの映像となってしまいます。
そのため、ノイズが許容できるISO感度の範囲としては、カメラによって異なりますが、SONYα7ⅢやSONYα7Ⅳの場合は12800までと感じております。
本来はISO感度をなるべく上げたくはないですが、夜間等の暗所撮影時はISO感度を上げなければ光の量が足りなくなりますので、上げなければなりません。
なるべくノイズが出にくい範囲までにカメラ側の設定を行うことが夜間撮影時は必要となります。
カメラの設定からISO感度の上限を設定しておくことをおすすめします。
お使いのカメラによって許容できる上限のISO感度は異なりますので、お使いのカメラの性能に合わせてISO感度の上限を設定して下さい。
・SONYα7Ⅳ場合
ISO AUTOを選択し
ISO AUTO 上限を上下に移動させることでISO感度の上限の設定が可能となります。
このように設定しておくことで、ISO感度をAutoにしても12800以上に上がることはありません。
設定しておくことをおすすめします。
夜間等の暗所での動画撮影時のポイント
・夜間等の暗所での動画撮影時のポイント
なるべく光が入るところで撮影する
ライティングをする
なるべく光が入るところで撮影する
撮影時のポイントとしては、「なるべく光が入るところで撮影する」という事が大事です。
カメラの設定でなるべく暗所撮影に対応できるようにして、撮影時には光がなるべく入るところで撮影していきましょう。
そうする事でISO感度も上げすぎずに撮影できるので、ノイズも入りにくく綺麗な映像となります。
ライティングをする
光の量が少ない場所で撮影しなけらばならない際は、ライティングを行って撮影しましょう。
そうする事で光を人工的に作って露出を確保するとノイズが少なく綺麗な映像を残す事ができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は夜間等の暗所での動画撮影時のカメラ設定・撮影時のポイントを解説していきました。
夜間撮影時に抑えるべきポイントは基本的なところではありますが、かなり重要なポイントとなりますので、今回の内容をしっかりと抑えて撮影をしていきましょう。
では、最後まで見ていただきありがとうございました。