動画制作をする上で「ロケハンをしていない」という方は多いのではないかと思います。
そもそも「ロケハンの重要性がわかっていない」という事もあるでしょう。
一つ言えるのはロケハンをする事で必ず動画のクオリティは必ず上がります。
動画撮影の前段階として【企画・構成】の重要性は前の記事で説明しましたが、今回は撮影する企画・構成の次にする【ロケハン】の重要性について記載いたします。
企画・構成の記事はこちらより
ロケハンとは?
ロケーション・ハンティングの略。
簡単に説明すると、
撮影日までに撮影する場所の情報を探り、下見や撮影場所の確保をしにいく事。
ロケハンのメリットは?
ロケハンを行うことで、撮影場所の情報を撮影する前に知る事ができる為、どこでどんな撮り方・構図でとるかイメージがつく。その為、当日の撮影時間の短縮が図れる。
ロケハンのメリット
・どこでどんな撮り方・構図でとるかイメージがつく
・撮影時間の短縮が図れる
また、ロケハンをせずに当日撮影するとなると、もしかしたら撮影許可が出ない場所も場所によってはあるかもしれません。そうなったら、せっかく撮影をする為に計画した企画・構成が台無しになってしまいます。
デメリットは?
撮影前の準備として時間がかかってしまうこと。
ロケハンができない、または、必要ではない場面
勿論、全ての撮影の前段階としてロケハンができるかというとできない事もあるかと思います。
そもそもロケハンをする必要がない動画制作の場合は、ロケハンは必要ないですからね。
では、どんな時にロケハンをしないかというと、友達・家族・恋人との思い出ムービー等の場合です。
もし、上記の場合でも本格的に作りこむ場合は、ロケハンはあらかじめしておいた方がいいですが、上記の動画制作の場合は必要性は少ないのではないかと思います。
なぜかというと、旅行の際に動画を作りたいという方で、遠方での旅行ではそもそも事前に現地へ向かうことはできませんよね。
あらかじめ、情報を仕入れる事はできても現地にいくのは当日なわけで、そこで、せっかく楽しんでいく為の旅行で、ロケハンまでやって動画を作るとしたら、友達・家族・恋人は、待ち時間が長くなり、楽しめないかもしれません。
やはり、動画を作る目的をしっかりと考えて制作する必要があります。
ロケハンが必要でない場面:
友達・家族・恋人との思い出ムービー等
ロケハンが必要な動画制作
主にクライアントからの依頼の際や作りこみたい動画を制作する際です。
実際にどうやってロケハンをしていくか?
1.企画・構成段階にて、どんな目的で・どこで・どんな風に・いつの時間帯で
撮影するか等を決めます
2.撮影場所が公共の場で許可がいる場合は事前に撮影許可を取りましょう
3.実際に撮影場所を下見しにいきます。
・実際に撮影する機材を持っていく
当日撮影する機材でどんな感じに映るかデモンストレーションを行っていく事で、イメージがつきやすいです。
・ロケハンする際の機材として持っていくべきものは?
カメラ、スマホ、メモ帳、メジャーetc
実際に撮影する機材(カメラ)を持っていき、被写体の位置や光の場所を確認し、実際にどう撮っていくかデモンストレーションをする。
メモ帳に関しては、スマホのメモ帳を使用してもいい。
メモにて、当日どんなところでどんな風に撮影するか注意すべきか等の情報を細かく記載しておくと良い。
メジャーは必ず持っていく必要はないですが、計測が必要な場面にて活躍します。
最低限、スマホとカメラを持っていく事をお勧めします。
・下見をする
スタート地点からゴール地点まで実際に歩いてみる。
その際に構図・カメラアングルを実際の場所で企画した構成通りに撮影可能か確認する。
もし、撮影困難で合った場合は、メモをとり、代案を考える。実際にその場で、代案のデモンストレーションを行うのが理想です。
構図やカメラアングルを意識する上で、もう一つポイントがあります。
それは光の位置です。
本当は実際に当日撮影する時間帯でロケハンをすることが望ましいです。
なぜなら、別の時間帯で行ってしまうと光の位置が変わってしまうからです。
光の当たり方によって撮影の雰囲気や仕上がりは全然変わってきます。
どういった撮影のイメージに仕上げたいかによって光の当てかたも変わるので、そこはしっかり頭においてロケハンをしていきましょう。
トランジション(繋げ合わせ)やカットをするとこを意識して回る事も重要です。
時間があれば、デモンストレーションを簡単に行ってみる事とスタートからゴール以外の場所でいい撮影場所があれば案として組み入れる。
ここまでのまとめを下記に記載しました。
・実際に撮影する機材を持っていく
・デモンストレーションを実際に行う
・ロケハンする際の最低限必要な物品はカメラ、スマホ
・下見の際は構図・カメラアングルを実際の場所で撮影可能か確認する。
・光の位置を確認する
・トランジション(繋げ合わせ)やカットをするとこを意識して回る
・ロケハンを行う人数は?
理想は、クライアントや関係者と一緒に回るのがいいですが、難しい場合も多いかと思います。
ただ、ロケハンを行う際、一人で行うのはなるべく避けた方がいいでしょう。
実際に撮影する際に被写体になってもらうとイメージがつきやすいですし、一緒に誰かと回る事で、ひとりでは気づかなかった意見をもらうことも出来るかもしれません。
また、ひとりでロケハンに行くと、とにかく疲れます。楽しさもあまり感じません。
誰かと行く事で色んな意見を交わし、しっかりとポイントを抑え、なおかつ楽しくロケハン出来るのが一番ですよね。
ただし、注意点としては、ロケハンにいく人数が多くなれば、その分交通費がかかってしまいますので、そこの点は注意しておきましょう。
ロケハン時に意識することとして、撮影当日のスケジュールも考えて行動しましょう。
実際に、ロケハンが終了して、当日の撮影の際にはその計画したスケジュール表をもとに移動し撮影をしていきます。
・スケジュール表の作り方
日程、タイムテーブル、撮影内容、撮影対象者、対象ページ
撮影場所、撮影カット etc
を入れ込みましょう。
大まかにはこのような流れで行っていきます。
まとめ
事前にロケハンを行う事で、動画撮影の時間を短縮し、かつ動画のクオリティは見違えるほど上がっていきます。
そもそも、企画・構成やロケハンを行わずに撮影に行ってしまうと、思っていた感じで撮影できなかったとなる場合が多いかと思います。
できる限り動画制作を行う上で、いい動画にしたいと思いますので、ロケハンをして、クオリティの高い動画を作っていきましょう。
・ロケハンのメリット:どこでどんな撮り方・構図でとるかイメージがつく。撮影時間の短縮が図れる
・ロケハンが必要でないシチュエーションもある
・実際に撮影する機材を持っていく
・ロケハン時は時間があればデモンストレーションを行う
・ロケハンする際の必要物品はカメラ、スマホ、メモ帳、メジャーがあると良い
・下見の際は構図・カメラアングルを実際の場所で撮影可能か確認する。
・光の位置を確認する
・トランジション(繋げ合わせ)やカットをするとこを意識して回る