動画のクオリティを高める為には映像の質と音声の質を高める必要があります。
音声の質を高める為には、外部マイクを使用するのがおすすめです。
外部マイクの中でも種類が多くあり、目的に応じてガンマイクを選択するのか、ピンマイクなのかコンデンサーマイクなのか選ぶ種類が変わってきます。
コンデンサーマイクを使用する場面は基本的に屋内で固定された環境で録音します。
マイクの中で最も音質が良いのがコンデンサーマイクなので、音質良く録りたい際はコンデンサーマイクがおすすめです。
今回は動画制作時におすすめのコンデンサーマイクを5選紹介していきます。また、選び方も解説しております。
少しでも購入時の参考になれば幸いです。
コンデンサーマイクの特徴
家で高音質に録りたい際はコンデンサーマイクがおすすめです。
・コンデンサーマイク特徴
ナレーションやボーカル録音する際に使用
人の声や楽器演奏で使用
低域から広域まで録音可能
電源供給が必要(ファンタム電源)
衝撃や湿気に弱い
ノイズや雑音を拾いやすいから静かな環境で使用する
高価
ノイズや雑音を拾いやすいので静かな環境で使用しなければならないですが、一番高音質で録音ができるマイクです。
特にナレーションやボーカル録音等で使用したい方はこのマイクがおすすめです。
また、YouTubeで解説動画等を出したい方もこのマイクが一番おすすめです。
他のマイクに比べてかなり値段が高いという点と電源供給が必要という点です。
電源供給としてファンタム電源を介して録音をしなければならないので、ファンタム電源を購入するお金と設定等を学ぶ必要があります。
もし価格が高くて手が出ないという方はダイナミックマイクもおすすめです。
ダイナミックマイクは値段がコンデンサーマイクと比べて安価ですが、コンデンサーマイクと比べて音質は低下します。
コンデンサーマイクの選び方
コンデンサーマイクの選び方
・指向性
・接続端子
・周波数特性
コンデンサーマイクを選ぶ際には大事な3つのポイントがありますので、この点を抑えてコンデンサーマイクを選んでいきましょう。
他にも細かなところはありますが、とても大事な点はこの4つです。
指向性
マイクによって音の拾い方が異なります。コンデンサーマイクは基本的に単一指向性が多いです。
コンデンサーマイクの音の拾い方は主に2種類あります。
音の拾い方
・単一指向性(カーディオイド)
・無指向性(オムニ・ノンディレクション)
それでは、それぞれの特徴をみていきましょう。
・単一指向性(カーディオイド)
スピーチや歌の収録やプレゼン等の特定の人のみが話す場合には単一指向性がおすすめです。
特徴 | 一方向からの音を拾うのに特化 |
メリット | 環境音等のノイズが入りにくい |
デメリット | 入力方向がズレるとと音を拾いにくい(マイクの向きがズレたりすると拾いにくくなる) |
・無指向性(オムニ・ノンディレクション)
別名で”全指向性”とも言われます。動画撮影や複数人で話し合う場合は全方向から音を拾う無指向性(全指向性)がおすすめです。
特徴 | 全方向の音を拾うのに特化 |
メリット | 1つのマイクで複数人の声を録音できる マイクの向きが少し変わっても音を拾ってくれる |
デメリット | 全ての音を拾う為ノイズが入りやすい |
スピーチや歌の収録やプレゼン等の特定の人のみが話す場合には単一指向性を
動画撮影や複数人で話す場合は無指向性を
接続端子
マイクの端子で主に使用されるのは下記3種類です。その中でもコンデンサーマイクの接続端子は基本的にUSBかXLRのどちらかです。
入出力方法
・USB
・3.5mmミニプラグ
・XLR
今回はコンデンサーマイクで主に使用されるUSBとXLRの特徴について解説していきます。
・USB
メリット | パソコンやカメラに直接繋ぐ事が可能な為、ミキサー等の周辺機器が不要 |
デメリット | XLRに比べて音質は低い |
・XLR
メリット | ノイズが少なくクリアな音質 ロック機能あり、接続が外れにくい |
デメリット | パソコンやカメラに接続する際にはオーディオインターフェイスかミキサー等が必要 |
本格的に音質にこだわった録音をしたい際にはXLR端子で気軽にパソコンやカメラに接続したい際にはUSBがおすすめです。
基本的にUSB端子のマイクの方が値段が安いです。
周波数帯域(周波数特性)
周波数帯域とは:マイクが集める事ができる音の範囲の事
人が聞き取れる周波数帯域は大体20Hz~20000Hz程度です。
人の話声やトーンが落ち着いたスピーチ・ナレーション等の音を録音する際はあまり範囲の広くない周波数帯域を選択するのがおすすめです。
歌声や楽器の演奏等の高低差が広い音域を録音する際は周波数帯域の範囲が広いタイプを選択するのがおすすめです。
低音に綺麗に録音したい場合は20Hz付近の周波数特性があれば綺麗に録音が可能で、高音域を綺麗に録音したい場合は20kHz(20000Hz)付近に周波数特性があれば綺麗に録音が可能となります。
しっかりと購入前にどれくらいの音を録る予定でどれくらいの性能が欲しいのか確認して購入していきましょう。
動画制作時におすすめのコンデンサーマイク5選
動画制作時におすすめのコンデンサーマイク5選
・SHURE MV7
・オーディオテクニカ AT2035
・オーディオテクニカ AT4040
・マランツプロ MPM-4000U
・HyperX SoloCast USBスタンドアロンマイク
今回はコンデンサーマイクでおすすめの音質が良いものを5つ紹介していきます。どれも評判の高いコスパ抜群のマイクですので、自分に合った性能を持ったマイクを選んでいただけたら失敗はないかと思います。
SHURE MV7
製品名 | SHURE MV7 |
---|---|
価格 | 31000円程度 |
接続方式 | USB, XLR |
周波数帯域 | 20 Hz ~ 20,000 Hz |
指向性 | 単一指向性 |
ナレーションや実況等の家で声を録音する際にはやはりコンデンサーマイクがベストです。
ヘッドホンモニタリング出力にも対応しております。つまりヘッドホンをつけながら録音できるという事です。
また、XLR接続もUSB接続も可能ですので、どちらでも接続できるのはかなり嬉しいですね。
周波数帯域は20 Hz ~ 20,000 Hzと人間の耳で聞こえる範囲はしっかりと綺麗に録音することが可能です。
音質もかなり高いです。
ShurePlus MOTIV デスクトップアプリ(無料)を用いる事で、独自のプリセットを保存したり、オートゲイン、コンプレッサー、EQプリセットなどのリアルタイムオーディオ処理を簡単に行うことができます。
もし購入される際は併せてマイクスタンドを購入するのをおすすめします。
オーディオテクニカ AT2035
製品名 | オーディオテクニカ AT2035 |
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価格 | 15000円程度 |
接続方式 | XLR |
周波数帯域 | 20 Hz ~ 20,000 Hz |
指向性 | 単一指向性 |
実況・ナレーション・ゲーム配信等の録音に優れたコンデンサーマイクです。
さまざまなニーズに応える高耐入力設計と広いダイナミックレンジを実現しております。
エアコンの騒音などを低減する80Hzローカットフィルタースイッチ付き。
不要な雑音をカットする−10dBパッドスイッチを搭載。
性能はかなり高く値段も15000円程度で購入できますので、かなりコスパがいいです。
接続する際にはXLR接続となるので、インターフェイスが必要となりますので、購入する際は気を付けておきましょう。
マイクスタンドはこちら↓
オーディオテクニカ AT4040
製品名 | オーディオテクニカ AT4040 |
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価格 | 33000円程度 |
接続方式 | XLR |
周波数帯域 | 20 Hz ~ 20,000 Hz |
指向性 | 単一指向性 |
40シリーズのスタジオマイクロホンは、最高のパフォーマンス、確かな信頼性、一貫性のある音質により、数々の賞を受賞したプロデューサー、エンジニア、ミュージシャンに選ばれているとの事でかなりの信頼性があります。
音質はかなりクリアで鮮明です。また、小さな声でもかなり聞き取れる性能を持っております。
接続方式はXLR接続ですので、オーディオインターフェイスが別途必要となります。
80Hzローカットフィルタースイッチ、10dBパッドスイッチがついております。
ノイズ耐性もかなり強く、ノイズも出にくいです。
一緒にマイクスタンドも購入することをおすすめします。
マランツプロ MPM-4000U
製品名 | マランツプロ MPM-4000U |
---|---|
価格 | 10000円程度 |
接続方式 | USB |
周波数帯域 | 30Hz〜18000Hz |
指向性 | 単一指向性 |
USB-C接続が可能なコンデンサーマイク。
値段も1万円程度とコスパが良く、音質もかなりいいです。
ノイズもこの価格帯のマイクの中では少ない方です。周波数特性は30Hzからです。
ミュートボタンもついていて、ミュートの際は赤色にランプが変わるのでわかりやすいです。
マイクスタンドも付属でついているので嬉しいですね。
HyperX SoloCast USBスタンドアロンマイク
製品名 | HyperX SoloCast USBスタンドアロンマイク |
---|---|
価格 | 8000円程度 |
接続方式 | USB |
周波数帯域 | 20 Hz ~ 20,000 Hz |
指向性 | 単一指向性 |
この価格帯のマイクの中で音質がかなり良いと評判のマイクがこちら。
USB接続が可能で、PC、PS4、Mac等のさまざまなデバイスに対応しております。
マイクスタンドも付属で8000円程度ですので、かなりコスパがいい商品です。
8000円と思えないマイクの感度性能を持っており、めちゃめちゃ音を拾ってくれます。
ミュートボタンもマイク本体についており、ミュートの際は赤ランプがつきますので、ミュートになっている際はすぐにわかるようになっております。
コンデンサーマイクを選んで迷っている際に最初の1つにおすすめのマイクです。アマゾンの楽器・音響機器のベストセラー1位でもあり、かなり評判の高いマイクです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は動画制作時におすすめのコンデンサーマイクを5選紹介していきました。
また、選び方も解説していきましたので、参考にしていただけたら幸いです。
声を綺麗に録る事ができる一番のマイクですので、少し高いですが、動画制作のクオリティを高めたい際には検討していただけたらと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました。