動画撮影を始められた方で、まず始めに購入するのはたぶんジンバルなのではないでしょうか。
筆者もジンバルから入りました。
ジンバル撮影は滑らかに撮影する機材として必須な機材です。
しかし、フィックス(固定撮影)で撮影をする際には一脚や三脚が適しております。
初心者の頃は意味もなく映像を動かすことがかっこいいと思って動かしてしまいますが、フィックス撮影は基本です。
フィックスが上手に撮れると映像の質がグッと上がります。
その為、一脚や三脚を使用することをおすすめします。
一脚を選ぶ際に「どう選んだらいいかわからない」「動画撮影に向いている一脚って何」「どの一脚がおすすめなの」といった質問をよく聞きます。
そこで、今回は本格的に動画撮影をされる方におすすめの一脚を3選し、選び方もわかりやすく解説致しました。
絶対に参考になる内容ですので、ぜひ最後まで読んでおすすめの一脚をチェックしてみてくださいね。
動画撮影用一脚の選び方
・動画撮影用一脚の選び方
材質
雲台
全高
重量
耐荷重
ロック方式
動画用一脚を選ぶ際に重要なポイントを6つにまとめております。
これから、それぞれの項目を解説していきますので、ぜひ購入の際は参考にしてみてくださいね。
材質
材質は大きく分けて3つに分かれます。
・スチール製
・アルミ製
・カーボン製
本格的な動画撮影を行う方はアルミかカーボンをおすすめします。
特徴を表にまとめておりますので、下記表を参考にしてみてください。
価格 | 重量 | 安定性 | 耐久性 | |
スチール | 安価 | 重い | ◎ | 低い |
アルミ | 中価格〜高価 | 軽量 | ◎ | 高い |
カーボン | 高価 | 軽量 | ◯〜◎ | かなり高い |
スチール製の一脚はかなりリーズナブルですが、一般的に重量が重たいことが多く、持ち運びの際に少し大変になります。
また、アルミ製やカーボン製と比べると機能性に劣ることが多いので、軽い趣味で使う方には適した一脚が多いです。
アルミ製は耐久性が高く、錆びにくいです。安定性もかなり高く、機能性も高い一脚が多いです。
ただ、スチール製の一脚と比べると値段が少し高くなることが多いです。
カーボン製は3つの種類の中では一番高価な一脚となります。
値段が高い分、軽量で機能性・安定性も高いです。
今回紹介する一脚はアルミ製とカーボン製の2つになります。
高価な一脚は基本的にアルミかカーボンで作られていることがほとんどです。
雲台
動画撮影用の一脚につける雲台の種類は基本的には”自由雲台”か”2WAY雲台(ビデオ雲台)”のどちらかがおすすめです。
3WAY雲台もありますが、3WAYを使用するのは基本的にはフォトメインの方が多いです。
自由運動:360°自由にカメラを動かせる。パン棒はなし。
2WAY雲台(ビデオ雲台):パン棒付きで上下左右にカメラを動かせる
自由雲台か2WAY雲台かは個人の好みに分かれます。
・2WAY雲台
※こちらの商品は参考までに載せております
2WAY雲台の方がパン棒が付いているので、安定したショットを取りやすく、フルード機構付ではトルク調整が可能となります。
その為、パン・チルトが滑らかに動かしやすくなるというメリットがあります。
・自由雲台
※こちらの商品は参考までに載せております
自由雲台はパン棒がない分、コンパクトに収まるので、持ち運びやすくなります。
また、カメラを持って動かすので、速い動きのあるものを撮りたい際や直感的に操作したいという方にはこちらがおすすめです。
より安定感を求めるなら2WAY雲台(ビデオ雲台)を
より機動性を求めるなら自由雲台を
選ぶことをおすすめします。
全高
全高とは:一脚がどれくらい伸びるかの長さ
つまり、何cmの一脚なのかということです。
基本的に“自分の身長と同じくらいか自分の身長より高いもの”を選ぶことをおすすめします。
一脚撮影時は、自分の目線に合うようにカメラの高さを調整します。
その為、自分の身長以下の一脚では自分の目線にカメラの高さが合わないので、自分が低くした体勢で撮影しなければなりません。
そうすると安定性が失われてしまうので、動画撮影時に手ブレが起きやすくなってしまいます。
また、ローアングル(上を見上げて撮る方法)ではカメラの位置を自分の目線より上にしないと安定して撮りにくいです。
上記の点から全高は購入時にしっかり調べて、どれくらいの高さまで伸ばすことができるのかを知っておきましょう。
重量
重量は一脚自体の重さを指しています。
一脚で使用する際に基本的には自分が持って撮影する事がほとんどですので、なるべく軽量な一脚の方が持ち運びが楽になるのでいいです。
なるべく軽量な一脚がおすすめです。
耐荷重
耐荷重とは:一脚に乗せる事ができる最大の重さのこと
つまり、カメラやレンズの重量等を合わせてどれくらいまでなら乗せる事ができるかという事です。
耐荷重が3kgと記載されていれば、3kgまでのカメラ・レンズであれば安定して撮影する事ができますよという意味になります。
耐荷重は3kg以上のものであれば基本的に大丈夫かとは思いますが、自分のカメラやレンズの重量をみて決めてくださいね。
ロック方式
ロック方式は大きく分けて2種類あります。
・レバー
・ナット
レバー式はロックを外したりとめたりして使用します。
その為、ナット式に比べて速く調整が可能となります。
ただ、レバーが壊れてしまうとなおす事が難しくなります。
また、ナットに比べて少し重量が重くなったり、フォルムが少し出っぱたりします。
ナット式は、レバーが付いてない分、フォルムがスマートで重量が少し軽くなります。
しかし、毎回、回して固定しなければならない分、レバー式に比べて調整に時間がかかります。
動画撮影用一脚のおすすめ3選
動画撮影用一脚のおすすめ3選
manfrotto/マンフロット mvmxpro pro
マルチファンクション(カーボン)一脚 P-424S+VH-10 SET
Leofoto MP-326C+BV-10+VD-02
今回は本格的に動画撮影を行なわれる方向けにおすすめの一脚を紹介いたします。
上記3点は使用してみてかなり使いやすく安定感がある商品ですので、めちゃめちゃおすすめです。
manfrotto/マンフロット mvmxpro pro
価格 | 32000円〜38000円程度 |
材質 | アルミ製 |
雲台 | 2WAY雲台(フルード機構付) |
全高 | 203cm |
重量 | 約1.95kg |
耐荷重 | 5kg |
ロック方式 | レバー式 |
フルード機構付の2WAY雲台ですので、パン・チルトをする際にトルク調整が可能となります。
その為、かなり滑らかなパン・チルトが可能です。
値段は32000円〜38000円程度と高めに設定はされておりますが、アルミ製で安定感抜群です。
レバー式という点で機動性にかなり優れている為、ウェディング撮影等の速く調整しなければならない場面でかなり使いやすい一脚です。
また、一脚を自立させることは可能ですが、カメラやレンズが重たい場合は倒れてしまう可能性があるので、あまり自立させるのには不向きです。
足部分が短く設計されているので、自立の安定性は低いですが、場所は取らない為、狭い場所でも使用しやすいというメリットがあります。
マルチファンクション(カーボン)一脚 P-424S+VH-10 SET
価格 | 44000円〜48000円程度 |
材質 | カーボン製 |
雲台 | 2WAY雲台(フルード機構付) |
全高 | 200cm |
重量 | 約2.5kg |
耐荷重 | 12kg |
ロック方式 | ナット式 |
カーボン製の一脚で安定感が非常に高い一脚です。
しかし、重量がその分2.5kgと少し重たく設計されております。
その分、耐荷重も12kgと基本的にはどんなカメラやレンズをつけても使用できます。
フルード機構付きの雲台も付属しており、パン・チルトも行いやすく、ロック方式はナット式の為、見た目もスタイリッシュでかっこいいです。
値段は45000円程度と高めに設定されておりますが、性能は非常に高いので、納得のいく値段です。
Leofoto MP-326C+BV-10+VD-02
価格 | 42000円程度 |
材質 | アルミ製 |
雲台 | 2WAY雲台(フルード機構付) |
全高 | 170cm |
重量 | 約1.68kg |
耐荷重 | 5kg |
ロック方式 | ナット式 |
耐荷重はマンフロットの一脚と同様で5kgまでとなっております。
5kgまであれば基本的にはそれを超える荷重になることはほとんどないと思いますので、大丈夫です。
ただ、全高が170cmと少し低めの設計となっておりますので、身長が170cm以上ある方はマンフロットかSIRUIの一脚を選択した方がいいでしょう。
安定感はしっかりしており、重量はかなり軽量ですので、持ち運びには一番適しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は本格的に動画撮影をされる方におすすめの一脚を3選し選び方も解説致しました。
3つの商品を紹介しましたが、それぞれ特徴がありますので、自分がどんな用途で使用するかによっても選び方が変わってくると思いますので、まずはそこを明確にして選びましょう。
今回紹介した一脚はどれもおすすめの商品です。
全高さえあっているものを選択すれば基本的にどれをえらんでも安定して使用できるでしょう。
一脚は動画撮影を本格的に行う方には1つは持っておきたい商品ですので、撮影のクオリティを上げる為にも購入することをおすすめします。
では、今回はこれにて終了といたします。
最後まで見ていただきありがとうございました。